ダーク・ファンタジー小説

Re: 自殺サイト『ゲートキーパー』 ( No.23 )
日時: 2012/06/26 07:18
名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: ErSo6VVm)
参照: 今日は英語の小テストがある→爆発しろ

No.10

 四時間目の終了を告げるチャイムが鳴ると同時に、黎は教室を飛び出した。
 向かう先はただ一つ。二年一組の教室——月影冬夜のもとだ。

 教室に行くと丁度、月影冬夜が教室から出てくるところだった。

 黎は、こっそりと月影冬夜のあとを追う。

 月影冬夜は廊下を進み、階段を下る。
 それを見た黎は、少し間を置いて、同じように階段を下っていく。

 月影冬夜は一階まで行くと、中庭へと出ていった。

 中庭にはベンチがいくつか置いてあり、その内の一つに月影冬夜は腰を掛けた。
 そして、手に持っていたパンを食べ始めた。

「 …しくったな。漆さんに訊いとくべきだった」
 自分の失態に舌打ちを打って、少し離れた所から月影冬夜を見守る。

「また、明日来るか… 」
 小さく呟いて、黎は校舎へと戻っていった。