ダーク・ファンタジー小説

Re: 自殺サイト『ゲートキーパー』 ( No.77 )
日時: 2012/07/24 16:30
名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: ErSo6VVm)
参照: 今日は三者懇談がありました。

No.38

「さぁて、仕事成功に…乾杯!!」
 漆のその言葉に、黎と上弓は元気よく言った。
「かんぱーい!!」

 三つのグラスが、カチンと良い音を鳴らす。

「…いっやー、仕事の後のビールは旨いねー」
「良いなー、おれもビール飲みたいです」
「黎はコーラで充分」

 ムッとしながらも、黎はコーラをぐびぐびと飲む。

「ほら、食え食え! お祝いだ!」

 目の前には、寿司やピザやおつまみなど、とにかくたくさんの食べ物が置いてある。

 黎は寿司を口に入れて、ふと思った。
「…そう言えば、叢雲剣はどうなったんすか?」
「あいつなら、オレが退治しといたよ!」
 ニコニコと笑って上弓が言う。

「…そうなんですか?」
「うん!」
 笑顔で頷く上弓。

「…で、叢雲剣は何で月影冬夜を殺そうとしたんですか?」
 黎が問うと、上弓は口にピザを頬張ってから言った。
「うん、何か色々あったらしいよ?」
「………何ですか、その簡単な説明は」
 黎が半眼で上弓に突っ込む。

「…うん、まぁ、もう大丈夫だよ」

 その時、ピロリンと電子音がした。

「………何の音すか?」
「メールだ」

 上弓はノートパソコンを開き、メールを確認する。

「誰から?」
 漆の問いに、上弓が答える。
「欅潤です」

 黎と漆は顔を見合わせて、それからパソコンの画面を覗いた。

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          自殺するのは、止めました。

     もう一度生きてみようと思うことが出来ました。



       だけど、少し気になることがあります。

        自殺サイト『ゲートキーパー』は
      本当に自殺の手伝いをしてくれるのですか?

        これは自分の勝手な憶測ですが、
        自殺サイト『ゲートキーパー』は
      自殺を止めてくれたんじゃないかと思います。

         変なことを書いてすいません。



      今回はご迷惑をおかけしてすいませんでした。

        そして、ありがとうございました。



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 それを読み終わった三人は、目を見合わせた。

「どうします? 返信します?」
 上弓の問いに、漆は頷いた。
「パソコン、貸して」

 漆は上弓からノートパソコンを受け取ると、イスに座ってタンピングを始めた。