ダーク・ファンタジー小説

Re: ママ、ずっと大好きだよ...。〜児童虐待を受ける子供たち〜 ( No.50 )
日時: 2014/12/18 20:13
名前: ENA (ID: z5ML5wzR)

てるてる
Thank youっす!
てるてるのも見にいくね〜♪

riyalさん
もちろんです!こちらこそよろしくお願いします♪
私のことはなんとでも呼んでください!riyalさんは、なんて呼べばいいですか?
それと、タメOKですか?うちはOKです!


今回の忠告↓
はっきり言います。今回は、ライトです。←
(いやぁ〜、もう少ししたら、暗めにできるんだけどな〜。つなぎが難しい!)

では、それでもいいという方は本編どうぞ〜♪

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第二章 新しい暮らし

2-1 別れと始まり

半年と少し経った小3の4月。

私は前からお試しに行っていた、原田さんの家に引き取られることになった。

「遥、元気で頑張ってね!」

「うん!」

東田さんとみんながお見送りをしてくれて、新しいお母さんと一緒に車に乗った。
この時の私は、みんなの寂しそうな顔と今までの楽しい思い出に少し離れたくないと思ったけど、お母さんと話しているうちにそんなことも忘れてしまった。


「さあ、ついたよ!」

原田家は今までの施設から車で15分のところにあって、家の外観は昔ながらの日本家屋。厳格だけど優しいお父さんに、料理が得意のお母さん。高校生の裕之お兄ちゃんに中学生の雅之お兄ちゃん、6年生の隆之お兄ちゃんに同級生の喜之くん。それと、甘えん坊の英之くん4歳の7人家族。

「おかえり!遥ちゃん」

玄関の戸を開けたら、家族みんなが出迎えてくれた。

「た、ただいま!」

少し照れくさかったけど、言ってみた。

「まずは、部屋に行こうか。隆之、教えてあげて!」

「うん、こっち!」


私の部屋は、二階の端から2番目のところにある8畳の和室。
黄色っぽい薄緑の壁紙の部屋には、勉強机と卓袱台、クッションが数個と押入れがあった。

「うわぁ〜、広くて綺麗!」

家族の生前は、子供部屋は全員で10畳の一部屋だった遥はびっくりした。

「そんなことないよ。じゃあ、着替えて荷物少し片付けたらおりてきてね!そろそろ遥ちゃんの好きな、ティータイムだよ!」

「わかった。あ、それと、遥でいいよ!」

「お、おっけー!」

隆之はそう言うと、階下におりて行った。
遥の赤い顔には気づかずに・・・。


2-2 遥の初恋

私は恋をした。

隆之兄ちゃんに。

でも、兄ちゃんには、彼女がいる。

まあ、そうだよね…。かっこいいもん。優しいし。



「……か……る…」

ん…?何か声がきこえる……。

「遥!起きろよ!遅刻するぞ!」

目を開けた私の目の前にあったのは、隆之兄ちゃんの顔。

「きゃー!!!」

「なんだよ!人の顔みて叫びやがって!」

あれ?声が高い・・・?

「なんだ、よっしーじゃん。びっくりさせないでよ!」

前にいたのは、隆之兄ちゃんに顔が似ている喜之だった。

「俺なんもやってねえよ!それより、早くしねえと遅れるぞ!」

そう言われてみた時計は、短い針が7を。長い針が5をさしていた。
出発時間は45分。

「あと20分しかないー!!」

遥はドタバタドタバタ音を立てながら、下におりてった。


「遥!早くしろよ!遅れるぞ!」

いつもより5分遅れで家を出た小学生3人は、夏晴れの朝を走っている。

「そんなこと言われても・・・!今日はランドセルが重いんだもん!」

「持ってやるよ!だから走れ!」

隆之兄ちゃん…。自分でも顔が赤くなったのがわかった。

「お、お前w顔赤いじゃん!」

よっしーだ。こういうところは絶対突っ込んでくるんだから!

「違いますー!走ったから疲れたの!」

「またまたまた!兄ちゃんのことが好きなんだろ?」

「喜之!遥!喧嘩はあとにして走れ!」

2人はは〜いと返事をして、隆之のあとを追って走り出した。