ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法少女の世界 ( No.11 )
日時: 2015/08/08 15:07
名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)

『転校生の世界』

ドアを開けた先に、まず目が入ったのは若く可愛らしい先生だ。
「ああ、あなたがレアノさんね!」
茶髪のショートカットの先生はこちらに駆け寄り、微笑んでくれた。
「攻撃的魔法科の担任のミカ・マレトンです」

ザストが彼女について説明をくれた。
「彼女はこの学園の卒業生で、魔法の天才だったんだ」
可愛らしいその先生は、頬を染めうつ向いた。
「で、そのまま教師になって貰った訳だ」
「む、昔の話です!それより、生徒が待ってますよ、レアノさん!」

先生に連れられ教卓の横に立つと、生徒の視線が集まってきた。
でも、バルシェ先生が言ってた通り、生徒は少ないな…。
目で数えてみると、24人。
「ハイ、この子が転校生のレアノさんです」
先生が視線を送ってきた。
自己紹介しろってことか。

「レアノと言います。宜しくお願いします」
ぱちぱちと拍手が送られた。
「じゃあ、あの空いてる席へどうぞ」

隣の席は、何だか見慣れない顔立ちだ。
外国人…アジアの人かな?
「武田夏芽です。宜しく」
わぁ、カッコイイ人だなぁ。
彼はポケットに手をつっこんだまま、ペコッと少し頭を下げた。
長いまつ毛に少し焼けている肌が、茶色がかかった黒髪に似合っている。
髪の毛が跳ねまくっているのは気になるけど。


なんだかこれからの魔法学園生活、楽しみになってきた!