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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界 ( No.12 )
- 日時: 2015/08/08 15:11
- 名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)
「おいおい、レアノちゃん」
ザストに呼ばれた。
何なの、せっかくワクワクしてきたのに。
「君、魔法の事何も知らないでしょ」
「はぁ?だからここで教えてもらうんじゃないの?」
私の話を聞いて、ザストは大きくため息をついた。
・・・何かムカつくな。
「あそこは基礎を学んだコたちがいる場所なんだよ」
「ホウキの飛び方も知らないコは授業は受けられません」
イラッ・・・。
「でも、ここに来たときホウキ無しで空飛んでる人がいたけど?」
「ああ、その人は防御的魔法の人だね。防御魔法型はジャンプすれば空が飛べるんだ」
防御型の方が便利そう?
「まぁそのかわり攻撃は出来ないから、戦いの時はサポートか逃げるしかないけど」
・・・どっちもどっちかも。
すると、ザストが思い出したように言った。
「そうだ、制服渡してなかったよね」
「ああ、うん」
制服なんてあったのか。
「はい、どーぞ」
「あ、ありがと。って、これポンチョ??」
渡されたのは、白を基調としたポンチョだった。
「それを着てると自分の魔力を最大まで引き出すから、皆魔法の授業で着てるんだ」
あ、普段は私服でいいからーと付け足していた。
私服なんて全部元の世界の家だし・・・。
・・・って、そーじゃん!!
「普段着!私服!私ずっとこのままの服!?!?」
ザストはケラケラ笑った。
「店なんてこっちにもあるよ。買ってあげようか」
「さて、問題が解決したところで、僕がホウキの乗り方の授業をしてあげよう!」
「えー、今からぁ?」
ザストの授業なんて面倒だけど・・・でも、ちょっと楽しみかも。
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