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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界 ( No.15 )
- 日時: 2015/07/16 20:55
- 名前: 日瑠音 (ID: sA8n45UA)
「あれ、学長さん、こんなところで何してんの?」
寮に行く途中、誰かに声をかけられた。
すごい美人だし、モデルさんみたい。
大学生ぐらいに見えるなあ。
「ん?もしかしてこの子、転校生さんじゃない?」
え?何で知ってるんだ?と思うと、ザストから説明が入った。
「彼女は葉山雪見。君と同じ攻撃魔法科だよ」
「宜しくね」
「よ、宜しくお願いします!レアノと言います」
微笑んだ美人に見つめられ、緊張してしまう。
「あぁ、いいよ。私レアノちゃんと同い年だし」
えっ・・・!?
「私、13歳ですよ!?」
「うん、私も13だよ」
驚いた。
長い髪が似合う大人っぽい顔立ちと、豊満な胸からはとてもそうは思えない。
「ま、昔色々あってね」
そう言う雪見さんの顔は、どこか寂しそうだった。
「じゃ、私急ぐから。また寮で」
「はーい、ここが魔法学校の寮、シールド寮です」
ザストがばーんと手を広げる。
割りと地味な外観で、周りのレトロな建物とはあまり似合っていなかった。
でも、私にはもっと気になる事があった。
「シールドって、もしかして誰かの名前?」
どこかで聞いたことのある名前だった。
それが誰なのかは、何故か思い出せない。
ザストは驚いた顔をして、そのあと一瞬困ったような顔をした。
「管理人さんの名字だよ」
思い出せないな・・・。
「よし、じゃあ中に入ろうか」
中はまず小さなロビーがあり、その奥に階段がある。
三階までなので、エレベーターは無い様子だ。
「レアノちゃんは三階の302号室です」
「二人部屋なんだけど、その子はもう入っています」
え、二人部屋?
「誰々!?人によっては私の人生が大きく変わるんだよ!?」
すごーく気になる!
「大丈夫、知ってる子だと思うよ」
「入るよー」
ノックをして、ザストがドアを開ける。
「エステマ・ゾルさんです」
・・・ま、マジですか。
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