ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法少女の世界 ( No.16 )
日時: 2015/05/18 17:10
名前: 日瑠音 (ID: WCufagws)

エステマちゃん…。
(忘れた人は>>9へ!)
こ、恐い!!

「ね?知ってたでしょ?」
ザストはニコッと笑いかけてくる。
でも・・・。
私はとりあえず廊下へザストを引きずり出した。

「ちょっと!なんでエステマちゃんなの!!恐い!」
大声を出したい気分だけど、エステマちゃんに聞かれてしまうのでそれは断念。
「うーん、でも彼女もいい人なんだよ?」
ザストは微笑むとこう言った。
「頑張れ!」
・・・殴っていいかな。

部屋に戻り、自分のベッドと机を整理整頓した。
私は割と部屋のレイアウトを決めるのは好きなので、すぐ終わった。
・・・あれ?
エステマちゃん、まだ終わってない様子。
てか、そのペースだとあと二時間ぐらいかかるんじゃ・・・。
なぜなら、エステマちゃんの段ボールはあと10個程残っていたからだ。

「エステマちゃん、て、手伝うよ・・・!」
すると、エステマちゃんはくるっとこちらを向き、
「ありがとうございます…」
と言い小さく笑った。

わお、笑った顔が超絶美少女だったため、危うく道を外す所だった。
というのは冗談だけど、なんとなく恐い感じはなくなっていた。
「うん、早く終わらせよう!」

整理整頓がすべて終わった頃には、エステマちゃんとはすっかり仲良くなれた。
どうやらエステマちゃんは地球の世界に興味があったようなので、話をしているうちに打ち解けたらしい。
そうこうしている内に、ザストが来た。
「なんだろうね…?」

「二人とも、仲良くなれたようだね」
ザストがふふっと笑う。
「レアノちゃんには、まだ寮生魔法大会の話はしていなかったよね」
「ああ、うん、何それ?」


「簡単に説明すると、ルームメイトとペアになって戦う魔法大会のことだ。
 寮に入っている人たちで行う魔法大会で、良い実戦の練習になる。
 攻撃魔法科と防御魔法科のペアのほうが有利だから、君たち初めてだけどいい線いけると思うよ。
 戦い方は授業で学べるから、明日からの授業頑張ってねー」
そう言ってザストは部屋を出て行ってしまった。

「うおお、何か燃えてきた!エステマちゃん、頑張ろうね!」
私が立ち上がると、エステマちゃんも立ち上がる。
「はい!目指すは優勝ですね!」
明日からの授業が、すっごく待ち遠しいなあ!