ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法少女の世界 ( No.20 )
日時: 2015/08/08 15:20
名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)

『授業の世界』

だいぶホウキにも乗れるようになって、ついに今日から普通授業!
エステマちゃんと一緒に学校に登校してワクワクしながら教室に入り、授業を待っていた。
「あ、レアノさん!」
席に着いて興奮する気持ちを押さえようとした所、ミカ先生に声をかけられた。
「はい!」
初授業前、私はシャキッと返事をした。
「ごめんねー、私レアノさんに魔法の基本の授業をしなくちゃいけなくなっちゃって」
・・・え!?ま、まさか・・・。
「また授業が遠ざかっていくー!?」
「まあ、編入生の宿命ってものよ」
ミカ先生は笑ってたけど、笑い事じゃないよ!


「じゃあ、マンツーマンで魔法の基礎の授業をします」
「はーい」
私はけだるく返事をしてみた。
気がのらないから。


「じゃあまずレアノさん、この学校には何年通うことになってるか知ってる?」
唐突な質問で頭がまわらない。
「えーと、5年くらい?」
すると、ミカ先生は笑いながら答えた。
「そんなに長くないわ!2年よ、2年」

「え、そんなに短いの!?」
「そう。地球の時間だと二日!」
まるでミカ先生はお姉さんみたいで、私はすっかり打ち解けてしまった。
「一年目で自分の魔法を使いこなし、ニ年目でさらに細かい科で学ぶの」

「次は魔法。この世界は、地球とは違うもう一つの星の世界。
地球に住んでいた初代学長が造り上げた世界なの。
地球上でただ一人の魔法使いだった初代学長は地球人に差別され続けてきた。
魔法使いは人と寿命も違う、不思議なことができる、違う所しかないから。
だから、初代学長は地球人のほとんどを魔法使いにして、刻が違うこの世界を 造ったの。
自分が差別されない、自分と同じ魔法使いという人種を創りあげた」

「そして魔法は研究の結果、神のものであることが分かった」

「何でも操れる神の力。初代学長は、自分が神だと知らず魔法を誤って地上の人間に渡してしまった。魔法使いは神の罪から生まれたものなの」


私は驚きで、声が出なかった。
でも、どこか共感できて、聞いたことがあるようなもので。
なんだか、涙目になっていた。