ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法少女の世界 ( No.9 )
日時: 2015/06/29 18:42
名前: 日瑠音 (ID: BGc0M6LZ)

バルシェ先生のとてつもなく簡単な説明によると、レアノはとりあえず空き教室に行くことになったらしい。
どうやらレアノと同じ年齢の子の新入生がいるとの情報だ。


「失礼しまーす・・・」
教室のドアを開けると、少女が一人。
ゆるい黒髪の三つ編みにメガネ、薄いカーディガンにブラウス、プリーツスカートというスタイルだ。
隅の椅子に、ちょこんと座っていた。
「あ、こんにちは」
割ときれいな顔立ち。
「あなたも新入生ですか?」
「え、あ、うん!」
(きっとこの子だ、同じ年齢の子!)

「よろしく!レアノです」
「私はエステマ・ゾルです」
目つきが鋭く、レアノは少し、というかかなり、恐がっている。


「やっほー」
しばらくして、ザスト・ホーズが教室にきた。
レアノにとっては、助け舟のような存在であった。
「ザスト!」
「レアノちゃーん、呼び捨ては無いんじゃない?」
「あなただって、レアノちゃんなんて言ってるじゃん」
「はあ、まあいいでしょう」


「あなたたちには、基本的になる魔法がどちらかを調べます」

  魔法使いは、攻撃的な魔法と防御的な魔法のどちらかが
  生まれつき使えるようになっているのです。
  攻撃的な魔法なら白色の血
  防御的な魔法なら青色の血
  になっているのです。

「では、彼に調べてもらいましょう」
「ザスト学長じゃないんですか?」
今のはエステマの質問だ。
「僕は攻撃的なんですよ」


「バルシェです。じゃ、さっそくやるよ☆」
「バルシェ先生防御的だったんだ!」


その瞬間、一瞬で私たちの血液が見えた。
私は白色の血、エステマは青色の血だった。

「よーし、決まったようですね」