ダーク・ファンタジー小説

Re: 殺戮学級 ( No.2 )
日時: 2014/12/20 23:02
名前: アキアカネ (ID: w4zhaU6v)

壱時間目 『告白屋さん』

『こんばんは、アキアカネです』

『ん?手にあるのは何かって?』

『これはいわゆるラブレターです』

『告白って勇気いりますし自分への自信いりますよね』

『さて、壱話はそんな告白の話』

『告白だけに勇気を注ぐと死神が囁いてきますよ?』

『大きな鎌と黒いシールを提げてね』

Re: 殺戮学級 ( No.3 )
日時: 2014/12/26 18:52
名前: アキアカネ (ID: w4zhaU6v)

    ◆     ◆

「また逃げたの!?」
「う、う……」
放課後、帰り道。友達のエリに思い切り怒鳴られた。
スカートから伸びる細くて長い足がなんだか眩しい。
モデルのような容姿はいつスカウトがあっても問題がないようだ。

そんなエリに見惚れているこの秋川文佳フミカの気分は最悪だった。
といっても最悪にしたのはフミカ自身である。
それは今日の放課後のこと。
いや、更に戻って朝でのことだ。
フミカは昇降口で顔を紅潮させて固まっていた。
時は午前7時30分のこと。
校舎内には生徒一人居ない時刻。
ここで何をしているのか。それはラブレター投函だった。
俯くフミカの正面にあるのは下駄箱。
西浦ダイチの下駄箱だった。
彼はフミカと同じ2年3組の今フミカの隣の席のは男子でありサッカー部のレギュラーである。
バレンタインには大量のチョコを貰っていたのか最近印象的な学年でもきってのモテ男である。
爽やかな天然の風を吹かす彼の笑顔は学年を越えて幾多の女子を恋に落としてきた。
そしてフミカもその落とされた女子の1人であった。
1年前の、中学1年の4月のこと。
それは入学式のことである。

Re: 殺戮学級 ( No.4 )
日時: 2014/12/28 06:46
名前: アキアカネ (ID: w4zhaU6v)

クラスが決まり教室に入ったとき。
今のように最初は偶然隣の席だった。
そのとき人見知りで何もできないでいた私に一番に話しかけてくれた。
『俺、西浦大地!よろしくな!』
落ちたのはほぼ一瞬だった。
得体のしれないフワフワした物に心を奪われた。
しかさ生まれて14年変わらぬ人見知りと恥ずかしがり。
何度も何度も告白しようとした。
ラブレターからの呼び出しや沢山の方法を試行した、が。
いつも友達伝にドタキャンしたり一番良くても目の前までいって間もなく逃走。
恋に落ちて一年間。
告白しようと志したのは数しれず。
その意志を裏切るように告白した数は0。
そしてまた今日も告白を志しラブレターをダイチの下駄箱に入れた。
内容は「放課後体育館裏へ」という旨。
今度は逃げない今度は逃げないと心に念じ迎えた放課後。