ダーク・ファンタジー小説

Re: 凛花と恐怖のゲーム!!最悪の1ヶ月間!【コメ募集】 ( No.102 )
日時: 2015/01/25 19:36
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: xJUVU4Zw)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode=view&no=3618

ユズリ

「もう、誰にも会えないのかしら・・・」

ユズリは、炎に囲まれ逃げられない状態にいた。

何故こうなったかというと、それは、数時間前ーーーーーー

炎の島は、その名の通り島を炎が支配している。

そこにたどり着いたユズリは、さまよっていた。

そのため、体は火傷だらけに。そして、休憩しようとしたところその建物まで炎

が回ってきたのだ。

建物内は、煙が充満している。

涙と煙で視界は、ぼやけもう、方角もわからない.

「誰か・・・」

意識が朦朧としてくる。

ダメだ、と思っても視界はぼやけてーーーー

その時、わずかな視野に白い生き物がいるのに気がついた。

「ユズリ!!」

聞き覚えのある声・・・キンキンした声。覚えてる。絶対に忘れない人物。

ーーーーーー凛花。大切な人。

「ユズリ!!」

ユズリは、凛花の腕の中で・・・

「ユズリ!!」

ユズリの白い頬を雫が流れて行った。

「ユズリ・・・!?」

次第に冷たくなって行く・・・

待って!行かないで!死んじゃやだ!

「凛花・・・・・行こう。」

「・・・」

「俺たちも危ないから。」

「残るよ。」

「何言ってんだよ!炎の島は、別名『殺人島』って呼ばれてるんだ!10分この島にいたら、生きて帰れる保障はねぇ!」

凛花は、仕方なく泣きながらユズリを抱いて颯斗の背中に乗った。

颯斗は、2人が乗ったことを確認すると大空へ舞い上がった。

「もっと・・・早く、見つけてあげれたら・・・」

「泣くなよ!」

「これで泣くなって無理だよ!」

颯斗は、グンと高度を下げていった。