ダーク・ファンタジー小説

Re: 恐怖のゲームを始めましょう【参加者募集】誰かぁ来て! ( No.11 )
日時: 2015/03/04 17:34
名前: みーこ (ID: wJ5a6rJS)






「第2試合行きます。カードを出してください。」

凛花は、2のカードを出した。

支配人もカードを出す。

ニタリッ

支配人が笑った!?

カードはまだ見せてない!

何で!

「裏返してください。」

凛花は、カードを裏返しながら支配人の裏返すカードを見つめる。

「私は、10ですから私の1勝になりますね。」

支配人は笑った。

「でも、まだ引き分けですけど?」

「2人とも残り3枚ですね?」

「はい、出すよ?」

「行くよ。」





ペシッ

「裏返しましょう!」

「やった!!」

「ん〜凛花さんの勝ちです。」

「残り1枚。」

「次で決まりますね。」

(私は、キングが残る。ジョーカー入っている確率は54分の1の確立。この勝負、
勝てるかもしれない!)

「行きますよ。私は、ジョーカーです。」

「えっ・・・」

「あー引き分けになりますかね?」

「アァ、引き分けで終了ですから、1人だけ解放しましょう!」

「どうやって、その一人を選ぶの?」

「それは、ルーレットです。そこに、ルーレットがありますね。ボタンで決めます。」

「これを押せばいいの?」

ポンッ!

「ルーレット開始です。10秒後に自動的に止まります。」

10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0

「ルーレットはぁ?「森山ミミ」!」

「颯斗は?」

「死にます。」

「えっ?」

「死にます。颯斗くん、グッバーい!」

グシュウ、ベチャァァ

「颯斗・・・?」

潰された檻の隙間から白い腕がピクピクと動いているのが見える。

凛花は、颯斗に近づく。

手を握ると、まだ体温で温かかった。

「颯斗・・・ごめん、約束したのに。颯斗は私を守ってくれたのに、私は颯斗を守れなかった。」

次第に冷たくなっていく手。

それは、魂が肉体から離れて行くことを現しているようだった。

「復活ゲームしますか?」

「復活ゲーム?」

「その者を復活させるゲーム。」

「どうするの?」

「今から、1時間だけ解放する。鬼は追ってこない。その間に代わりの死ぬ人間を探す。そいつを殺した後、ここに戻ってくれば、この者は生き返っている。」

「人を殺すなんて・・・でもーー」

「どうした?このゲームに優しさなんて要らないぞ?」

「分かった。颯斗を助ける。」

「お前は、このショットガンを持って行け。」

「うん。」

凛花は、外に出た。

(代わりの人間・・・)

すると、目の前に子猫がいた。

「可哀想だけど・・・」

パンッーーーー

「殺っちゃった。でも、これで颯斗は助かるんだ!」

凛花は、スキップで教会に戻った。

「おめでとう。颯斗君、復活だ!」

・・・ということは、分かってるだけで現在のゲーム参加者は。

中藤凛花・田村颯斗・森山ミミ

になる。

「凛花・・・お前、俺を助けるために、罪のないやつを殺したのかよ!」

「仕方ないじゃん。」

「お前・・・お前は、そんな奴だったのかよ!見損なったぜ!」

「颯斗?」

「だから、罪のない奴を何で殺すんだよ!」

「でも・・・」

『兄弟喧嘩はそこまででーす!ミミ、颯斗、凛花の3人で逃げて下さいね!』

「兄弟じゃねぇ!まだ話はーーーー」

颯斗が、言い返そうとした時、教会の奥から鬼が出てきた。

「ヤバイ!鬼が来た、みんな逃げて!」

「えっ!」

「おい、みんなボサッとしてないで行くぞ!」

3人は、慌てて教会から飛び出した。

「何なの、このゲーム!」

「何処か、身を隠す場所を探そう!」

「このまま、1ヶ月も逃げ切るなんて無理だよ。」

「弱音を吐くな!1ヶ月逃げ切れないなんて決めつけるな!」

そう言う颯斗の目は、涙でいっぱいだった。

「何処に隠れればいいんだろう?」

「痛っ!」

「どうした?ミミ。」

「鬼が来た・・・痛っ!半径20メートル以内にいる。」

「えっと・・・20メートル、プールくらいの長さか。」

「めっちゃ、近いじゃん!早く、何処かに!」

「痛っ!今、鬼が走り出した。距離が縮まってる。」

「そんな!」

「あっ!あそこに倉庫があるよ。」

「そこに隠れよう。」

3人は、近くにあったもう使われていない倉庫に入った。

「ここなら、鬼も分からないだろう!」

ガラガラガラ

扉を開けて、中に置いてあったランタンの灯りをつけた。

「やっと、休める。」

ドスン、ドスン、ドスン

鬼が来てる!

『何処にいるかなぁ?この倉庫かなぁ?』

「まさか、もうここに来たんじゃ・・・」

「大丈夫だ。ここは、倉庫がたくさんある地区だ。」

「デッでも。」

「落ち着け。」

「鬼・・・来てます。」

「今、何処?」

「今、この倉庫の前です。」

『ここかなぁ?3人はどこダァ?』

「ヒィ!」

その時、

『鬼が1分間停止しまーす!その間に脱出ルートから逃げて下さい!』

ゴゴゴゴ

大きな地震が起きたような音がしてゲートが開いた。

「おめぇらから逃げろ!俺は、最後に逃げる!」

「颯斗、ありがとう!ミミちゃん、行こっ!」

凛花は、ミミと共に脱出ゲートから出た。

「あっちの畑の中に隠れよ!」

「いえ、そこは見つかりやすいと思います。そこの、家の床下がいいと思います。」

2人は、扉が開けられたままの家の中に入った。

そこから、食料を保管する床下の小さなスペースに忍び込んだ。

「ここって、地下になるの?」

「多分。」