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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 凛花と恐怖のゲーム!〜人生ノ崩壊〜! ( No.114 )
- 日時: 2015/02/02 08:09
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: 9mRpGzcK)
ペナルティ・・・
一体どんなことだろう。
「誰にしますか?」
支配人が、催促をする。
紅と颯斗は、うんうん、うなったまま何も答えない。
「じゃあ、ルーレットにしましょう。」
人の答えも聞かずに、ルーレット台を用意し始めた。
支配人は持っていたえんじ色の、トランクケースを地面に置き、開いた。
「もうすぐですから・・・」
焦っているのか、白い骨から滴が噴出してくる。
一体、どこから出てくるのやら。
やっと、準備が終わると汗をハンカチでポンポン吹いている。
「これで大丈夫です。」
颯斗は、しゅるるると人間に戻った。
服についた羽を払っている。
「ルーレットをだれか・・・」
支配人は、あわわと焦りながら喋る。
「じゃあ、紅やって。」
凛花が、紅に権利を渡す。
「・・・」
嫌な予感しか、私はしないんだけど・・・
紅は、渋々ルーレットの端に指をかけぐりんと回した。
ギュルルルルル
錆びた部品が、無理やり回る音がする。
真っ黒なルーレットは、悪魔を連想させる。
カタカタ・・・
少しずつ回転がゆっくりになる。
カタン・カタン・カタン・・・
ピタッ
「一体、だれかなぁ?」
--------sei
「セイです。」
「セイって誰だっけ?」
「えっと・・・あの・・・頭固いやつ?」
「トウジと兄弟のやつ?」
凛花と颯斗と紅の頭の上に{はてな}がポワンっと浮かぶ。
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