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ダーク・ファンタジー小説
- Re: ★凛花と恐怖のゲーム!〜人生ノ崩壊〜★ ( No.126 )
- 日時: 2015/03/26 19:50
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
「紅が・・・どうした。」
無理やり絞り出したような声だ。
「えっ・・・!」
「だから・・・紅が、何なんだよ。」
颯斗は、俯いたまま凛花の顔も見ようとしない。
凛花は、パクパクと口を動かしたまま、静止した。
「紅がどうしたんだよ。俺は・・・何なんだよ。いつまでそれ聞かされれば、気が済むんだよ。」
言いたいことを、言い切るとまた、俯いた。
凛花は、手串で髪をとかしながら黙り込んだ。
奥歯がギリギリと音を立てる。
来夏も、居心地悪そうに石を蹴った。
「鬼が来た!」
颯斗が叫んだ。
「私を、脅かそうと思ってんの?」
凛花が、あきれたように肩をすくめた。
来夏も、信じていないようだ。
でも・・・
あの音が聞こえた。
_________ドスン・・・ドスン
恐怖へ通じる足音。
ヤバイ・・・
ドスンドスンドスンドスン!
足が速い!
追いつかれる!
足がもつれて・・・
紅!・・・いないんだ。
ピタッ
鬼の足音が消えた。
止まった。
一体誰・・・?
もしや、紅が帰ってきた?
違う…?
「よっ!俺は緑。紅って奴の…後輩だけどな!」
・・・・・・・・。
いきなりすぎませんか?
「いちおう、言っとくけど俺は、ヒーロー!プレイヤーじゃねぇ。」
ポカーン
やっぱり、何も理解できない。
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