ダーク・ファンタジー小説
- Re: 恐怖のゲームを始めましょう【参加者募集】誰かぁ来て! ( No.13 )
- 日時: 2015/01/12 13:18
- 名前: みーこ (ID: xJUVU4Zw)
ーーーー颯人サイドーーーー
「あいつら・・・逃げれたかなぁ。鬼はそろそろ動き出すか?俺も逃げるーー」
「颯斗・・・見〜つけた!」
「あ、AAAAAAAAAAAAAAAAAAA」
グシュゥ!
ーーーーーーーーーーーーーー
「颯斗の声だよね?今の。」
「うん、多分。痛っ!鬼が近づいてる!」
「えっ!」
「凛花さん、ヤバイ!鬼が来た!逃げて!」
2人は、食料庫からはい出て裏口へ通じるドアに向かった。
「開かない!鍵が外側からかけられてます!」
「そんな!」
「凛花さん。短い間でしたが、お世話になりました。」
「ミミ、もう1人にしないで!」
「あなたが助かれば、いいんです!」
凛花は、涙目になりながらミミの腕を掴んだ。
「ミミが1人で行くなら、今、私は死ぬ!どうせ、1人になったら死ぬんだ!」
「私が捕まれば、鬼は停止します!」
「もう、颯斗みたいになる人が出て欲しくない!みんなで『現実』に帰ろ!」
ミミは、低い声で項垂れたように言い放った。
「凛花さん。気付いてないんですか?これは、夢ではありません!『現実』なんです!世界が変わったんです!鬼は幻ではありません。現在の科学で作られた、
人形なんです!いいですか?もう、こうなった以上、人類は死ぬまで鬼から逃げ続けるんです!」
「違うよ!これは夢だ!こんなの、私達が生きてきた世界と違う!」
「『現実』に帰ってこないといけないのは、凛花さん、貴女なんですよ!」
「私は、夢にいるんだ!誰がなんて言ったって夢なんだ。」
ミミは、凛花の迫力に圧倒されたのか少しの間停止した。
「私だって・・・これが現実だって受け入れたくない!これが夢であって欲しいって願ってる。だけれども!現実から目を背けてはいけない!」
そう言うと、ミミは、走り出した。鬼に向かってーーーー
「ミミィーーーー!!」
グシュッ・・ベチャ。
「もう、生きる意味なんてない!」
「凛花さん。泣かないでください。私は生きてます。右腕ありませんが・・・」
「あっーー」
ミミの右腕は全てなくなっていた。
「鬼は、私の右腕を食べて停止しています。今のうちに逃げましょう!」
「ミミ・・・」
2人は、停止している鬼の横を通って道に出た。
「早く、逃げましょう!」
「腕・・・切れて激しい運動は良くないと思う。血液が運動でたくさんそこから出て死ん・・・・」
「さっきも言いましたがあなたが助かればいいんです。」
「どうして、私ばかり?自分を犠牲にして。」