ダーク・ファンタジー小説
- Re: ●凛花と恐怖のゲーム!!!〜人生ノ崩壊〜● ( No.132 )
- 日時: 2015/03/02 21:03
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
ミオウ達ーーーー
「ミオウ様!ライトが無事で良かったですね!」
レンは、興奮してライトの頭を撫で続けた。
怒ってくれた方が、良かった。
__________________こんな気持ちになるなら。
「レン……怒らないの?」
声を必死にミオウは絞り出した。
すると、レンは、怒らず優しく微笑んだ。
「なんで、怒るのですか?怒る必要、ないでしょう?ライトが無事で良かったじゃないですか。」
どうして、そんなに優しくするの?
私が、姫だから?
弱いから?
「怒る事は、意味のない事だと思います。ただ、徒に(いたずらに)体力を使うだけです。」
それだけ言うと、レンはまた黙った。
優しくしないで欲しい……
「レン、優しくしなくてもいいんだよ?もっと厳しくてもいいんだよ?」
「………俺の勝手です。俺のやりたいようにやってるだけです。」
レンは、いつもの ふにゃぁ としたレンではなかった。
もっと、頼りになる……
「レン……」
レン……
私は、本当のレンを知らなかった。
いつも見てきたレンだけで、勝手にミオウの中で……違うレンという人間を創っ
ていたのかもしれない。
中身を知らずに上辺で、どんな人間なのか判断していたのかもしれない。
私は、馬鹿だった。
長い間、城の中に閉じ込められていた私は、分かったつもりで何も分かっていなかった。
ただ、人から聞いたことを繰り返していただけだった。
習った事を繰り返し口にしていただけだったのだ。
だから……『本当のその人物』を知れていなかったのだ。
知っているつもりでも……
身近な人間なのに……
幼少期からずっと一緒だった。
でも、レンが『第1期護衛隊』に入ってからすっかり話さなくなってしまった。
それは、13歳の頃。
ここでは、13歳から護衛隊に入ることが可能だ。
普通の世界では、中学1年生。
そこで、たくさんの訓練を積む。
その後、真の護衛隊として派遣される。
その、訓練は、遠い何処かの海の上の海上施設で行われるそうだ。
帰ってくるのは、いつになるのか分からない。
そこへ行ってしまったせいかもしれない……レンを間違って知ってしまったのは。
別に、そこに入ることを自ら志願したレンを責めているわけではない。
責めているのは、
_________________________自分自身だ。