ダーク・ファンタジー小説
- Re: ● 凛花と恐怖のゲーム!!!〜人生ノ崩壊〜 ● ( No.151 )
- 日時: 2015/03/14 18:16
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
- 参照: お話が、おかしくなってます。
ねぇ……………殺されるのって、怖いと思う?
その辺、よくわかんないけれど。
_____________________________私は、思わない。
痛さとか、殺された経験がないからわからない。
でも、今までたくさん人が死ぬ瞬間を見てきた。
他の人より、多く見てきた。
弾丸で撃ち抜かれたり……焼け死んだり………潰されたり………
そうして_______
_____みんな、散って行った。
_____みんな、死んで行った。
_____全て、私のせいだった。
そう、思うと、
あの世へ行って、早く行ってみんなに謝りたい。
謝罪したい。
「ごめんなさい」
その一言を伝えたい。
遅いけれど………
謝りたいから、死への恐怖がないのだろうか?
私には、分からないが。
助けられなかった命_______
それは、全て助けることができたのだと思う。
私が、出来なかっただけで………
私の、力不足で。
私は、死が、怖くない。
多分。
逆に、私は《早く殺して欲しい》。
一刻も、早く謝りに行きたい
死んでいった仲間たちに.
私は、この先の未来で、この世界のために何ができるのだろう………
多分、何もできない。
きっと、迷惑をかけるだけだ………
でも、私は『死ぬことができない』。
なぜだろう……
自分でもわからないが、死ねないのだ。
気持ちの問題だろうか。
どんな、手を使っても、何をしても結局生きてしまう。
不死身………とは違う気がするけど。
でも、それなのかもしれない。
その、種類のものなのかもしれない。
死への恐怖が、私にストップをかけている気がする.
死への恐怖は、ないはずなのに。
__________________________やっぱり、何処かにあるのかもしれない。
その、『恐怖』の持ち主さえも、わからない何処かに。
心の、奥の、また奥に。
死と背中合わせの毎日、だが、命を落とすことはない。
しかし、誰かが代わりに死んでいく。
血を流して………
これは、ストップではないはずなのに………
いや、全く違うと思う。
「では・・・・」
支配人は、ピストルを凛花の頭に向けた。
今まで、気が付かなかったが、ピストルではなく、もっと殺傷力も強い、ウィンチェスターライフルだ。
そして、45口径。
ウィンチェスターだけでも、強いのに45口径のライフル。
コレやばいんじゃね?
間違いなく、死ぬよね?
即死!
即死!
即死!
絶対即死!
一般人、こんなの持ってるはずないよね?????
まじで、殺人する人しか、持ってないんじゃない??????
てか、こんなのどこから手に入れるの?
闇市?裏ルート?
日本で持ってたら、銃砲刀剣類所持取締法に引っかかって警察にGO!
だと思うよ?
ココ日本だけど・・・
「さぁ、お時間です。」
えっ?
お時間?
早くね?
ムスカよりも、早いよ?
※ムスカ……ジブリシリーズ、天空の城ラピュタの敵。
パァン
あわわわわわわわわわ!
凛花は、目を瞑った。
_________________シンジャウ・・・
ん?
死ぬ時って、あんまり痛くないの?
_____生きてる?
「凛花!」
誰かに名前を呼ばれた。
少しずつ、目を開くと________
「颯斗!」
目の前に、颯斗が立っていた。
「凛花、怪我ないか?」
「うん・・・・」
コクコクと頷く。
颯斗は、凛花が無事と分かると、笑った。
凛花は、何が何だか、全く分からなかった。
「颯斗………?」
颯斗は、地面に崩れ落ちた。
横腹が、紅く染まっていた。
「颯斗!血……」
「俺は、簡単には、死なない。ミミみたいにな!………」
その姿は、《森山ミミ》と重なった。
炎の脱出ゲームで、命を落としたミミ______
私を、救ってくれたんだよね。
このセリフは、颯斗を馬鹿にしていたミミが_______言っていた。
『私は、颯斗さんのように、簡単には死にません。』
冗談で、言ってたと思うけれど……
凛花の心に刺さったのは、間違いない。
死んだのは、ミミの方じゃないか!
死んだ人を悪く言うのは、いけないけれど。
「颯斗!」
ポケットから、ゴミと共に、ハンカチを抜き出した。
それを、颯斗の横腹にハンカチを当てる。
ハンカチに刺繍された、クマの顔は、紅く染まって行った。
「それ、使っていいのか?」
颯斗は、痛みに顔を歪めながらハンカチを指差した.
「今は、颯斗が優先でしょ?」
凛花は、嫌な顔一つせず、笑った。
このハンカチは、涼香の形見だった。 *涼香......凛花の妹
涼香は、ゲーム開始直後、鬼に捕まったまま行方が分からなくなっている。
助けに直ぐに行けば良かったが、いけなかったため、何も情報が入ってこないまま。
きっと……………死んじゃってる。
________________
「ありがとう。悪りぃな。」
颯斗は、ハンカチを受け取り、座り込んだ。
どれだけ、痛いのだろう………颯斗。
だって、貫通してるんだよ。
支配人を見ると、何かに噛まれたのか、骨が砕け、右腕が無くなっていた.
まぁ、颯斗しかいないけれど……
※颯斗………狼に変化することが出来る。
ライフルが、ガチャンと音を立てて、地面に落下した。
私には、人を庇う勇気があるのかな?
颯斗みたいな、英雄になりたい。
次は、私が颯斗を守る番………
命をかけてでも、守らなけれければならない。
______いや、守る。
絶対、守る。
守られてばかりじゃ、自分は強くはならない。
強くなくては……………
強いものは、勝ち残り、弱いものは、死ぬ。
認めたくはないけれど、この世界では、そうだ。
強くなくては、逃げ切れない。
逃げ切れず、命を落とす。
私は、強くはないけれど………
それでも、守る。
腕を噛まれたために、支配人は、逆ギレした。
そして、左手で、ライフルを拾い上げ、肩に担いだ。
「みんなで一緒に、あの世へお出掛けください。」
ニタリ、と支配人は笑った。
けれども、凛花の表情からは、恐怖が消えていた。
隣に居た……………!えっ!?
「颯斗!ちょっ………まだ、動いたらダメだよ!傷口が、開いちゃう!」
颯斗は、 エェーーーー と、暴れた。
「なんで、俺だけ、支配人を前にして見学なワケ?あり得ないだろ!」
イヤイヤ……怪我人は、黙って見てロッ!
凛花は、颯斗の腹に一発食らわした。
その瞬間、颯斗は吹っ飛び、
《奇跡的》に近くの岩に座った。(正しくは、颯斗が瞬時に狼に化けて着地した)
「しゃあ!」
その嬉しさに、拳を振り上げる私。
イヤイヤ………それ、俺が着地しただけで、
凛花は飛ばしただけだよな?
しかも、怪我人(庇ってくれた人)を殴る(?)、
飛ばすとか、一般常識からしてどうかしてるぞ!