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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 恐怖のゲームを始めましょう ( No.16 )
- 日時: 2015/03/08 16:48
- 名前: みーこ (ID: wJ5a6rJS)
- 参照: ちほちゃん、ありがとう!参照100越え感謝!
「私の勝手です。私の思うようにしているんです!」
ミミは、叫んだ。
あのミミから、こんな大きな声が出るなんて……
そう、驚いた。
「ミミ・・・」
「とにかく、今は1ヶ月逃げ切ることだけ考えよう。このままでは、1ヶ月も逃げ切れないでしょう。」
ミミは、またいつもの表情に戻っていた。
「うん。そうだね、」
凛花は、コクンと頷いた。
「この道を真っ直ぐ行きましょうか。」
ミミは、指を伸ばし、道の先まで見据えていた。
「この先は・・・」
「山になります。」
「山?」
なんで……山?
木とか一杯あるから逃げにくいような……?
「はい。山なら木がたくさんあるので、木を上手く使えば鬼をまけると思います。」
あーさすがミミ!
「OK!」
2人の少女は、山の中に逃げ込む。
木がおい茂り歩くのもやっとだ。
身体中傷だらけになりながら鬼から逃げ続ける。
気が付くと、2時間も経っていた。
「ハァハァ。このゲーム、いつまで続くの?」
呼吸が乱れている凛花は、もうギブアップ状態。
「まだ、1日も終わってないよ。今日が終わるまで7時間近くはあるよ。」
「そんなに!?」
まだ、7時間も逃げ続けないといけないのか………
「鬼は、山のふもとにいます。」
おお!出た!ミミのナビセリフ!
「逃げ切れないよ!てか、右腕大丈夫?」
凛花は、思い出した。
ミミが、けが人だということ。
「少し、激しい運動をしたので出血・・・」
「そんな!本当に大丈夫!?」
「私は、颯斗さんのように簡単には死にません。」
「あんまり、颯斗の事悪く言わないでね。」
凛花は、目を吊り上げた.
「大丈夫ですよ。颯斗さんは、立派に散りました。チャンチャン!」
なんだか、自分の事は言われてないのに頭にカァァと血が上る気がした。
「だから〜颯斗は、人のために死んだんだよ〜」
凛花は、顔をしかめた。
「鬼が来てます。」
「話変えんな!」
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