ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.185 )
日時: 2015/03/24 18:41
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)

「このアホー!」

凛花の声が、木霊する。

アホーアホーアホー………

「お前は、アホウドリか。」
颯斗は、唇を尖らせ呟いた。

「颯斗こそ、アホウドリでしょ?
このクソ野郎。扉一つも、くぐれないなんて、
ああ、情けない。情けない。」

「なら、降りろ。」

颯斗は、空中宙返り5連続と、逆さ飛行という、反撃に出た。

「ハハ、颯斗の知能は、5歳児か?」

凛花は、余裕の笑みを浮かべる。

「握力、
学年3位の、凛花が、
それごときで、落ちるわけがないだろう?」

「負けた………俺、9位だった…」

「学年、298名の中で、そのランキング、なかなかやるな。」

「お前に言われるの、辛い。バカにされてる感半端ない。」
ため息をつく。

颯斗の、
毛を指に絡ませ遊んでいる凛花は、不敵な笑みを浮かべた。
モゾモゾ、白い腕を動かす颯斗。

「凛花、このゲーム、終わったら腕相撲勝負しような。」

その瞬間、目の色を変える凛花。

「望むところだ、」

「ならば、生き残るぞ。」

獣と、少女は、硬い握手を交わした。
ぎゅッと、手に力を加えられ、
凛花のては、紅色に変色した。

「フライング、反対!」

「フライングも、勝負の内だ。
ここは、俺の背中だから、俺の陣地。
敵の陣地で、油断するな。」

「何その、セリフ。古くさっ。」

「どこが、古臭いんだよ!」

シャアー、と颯斗は牙をむいた。
さぁ?、と凛花は首をすくめる。