ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.196 )
日時: 2015/04/04 22:51
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)

ミオウ&レン&ライト


「お帰り。ライト」

レンは、ライトを抱き、頭をなでる。

「レン、ごめんね。」

ミオウは、ペコッと頭を下げた。

すると、レンは慌てだし、

「あわわわわわわ!頭、下げないでください!国王に怒られます!」

そう言って、顔を蒼くした。

「大丈夫。”レンなら”怒らないわよ。」

ミオウは、笑った。

しかし、その笑顔が恐ろしい。

「それって、俺以外は、怒られるって、事ですか?」

「そう、なるわね。」

ゾゾゾゾゾゾゾゾ・・・

レンの、青白くなっていた顔は、真っ青となった。

国王が怒れば、国を破滅させてしまわないだろうか・・・

______________________「レン、レン!」

気が付くと、ミオウに肩をゆすられていた。

すこし、瞼を上げると、ミオウが目の前にいた。

ミオウは、レンが気が付くと、ホッと胸をなでおろした。

「ミッミオウ様っ!失礼いたしました。俺としたことが・・・」

「レンには、お父様のお話は、よく効くわね。」

しゅん・・・、とレンは小さくなった。


その時、風向きが変わった。

「レンッ、レンッ!」

ミオウの肩にとまったライトが、叫んだ。

「どうした?」

レンが、振り向く。

「レンッ!俺達以外に、空を飛んでる奴らがいるよ!」

「なんだ。
そんなことか、空を飛んでいる奴らなんか、いくらでもいるさ」

「違うんだ!俺達を狙っているんだ!」

サッ、とレンは顔色を変えた。

四方八方、見渡し、確認する。

「レンッ、レンッ!もしかすると、人攫い集団かもしれない!」

「人攫い集団?」

「最近、有名になってきた人攫い集団ダヨ。
富裕層の人間を、よく狙うんだ。
でもね、イエノモノは、狙わず、そこの娘をさらうんだ。
そして、売りさばく。
売り捌いた金は、ギャンブルに消えていく・・・・」

「ふぅん。でも、確実にソイツラとは、言えないだろ?」

ライトは、首をすくめて、頷いた。

「なんか、ソイツラの特徴わかる?」

「ソイツラは、噂だけれども、真っ黒な機械に乗っているらしいよ。」

キ・カ・イ?

なんか、回路や、コンデンサーとか、の機械?

「あっ、機械は、UFOみたいな、感じだって。俺も、見たことないから、わかんないけれど。」

「ん?ライト、その機械ってさ、
俺たちの上を飛んでる奴らみたいな?」

ライトは、上を見上げた。

そこには、全体真っ黒、鋼鉄製。

直径約6メートルくらいのものだろうか。

大きな『機械』が空を飛んでいた。

「デッケー!」

ライトは、目を丸くした。

ミオウも、ポカンと口を開けたまま、停止した。

しかし、ライトは、また喋りだす。

「アイツラだよ!手配書に書いてあったから間違いないよ!」



「「「おや、おや、もう気が付かれたか____」」」



船の中から、数人の手下らしき奴らが飛び出した。

そして、ミオウたちの前にやってくる。

「「「大人しく、姫を渡していただこうか?
余計な奴らを殺す時間はないもので」」」

「させるものか!」

レンは、ミオウの前へ出た。

「「「余計な奴らを殺す時間はないと言ったはずだ。姫を渡せ?」」」

「いやだ。」

レンは、ハッキリと答えた。

「ミオウは、俺が守る。」

レンは、弓を構えた。

「レン、やめてよ。無理だよ。」

ミオウは、止めにかかるが、レンは言う事を聞かなかった___

矢が、放たれ敵に刺さる。

すべて、頭に命中。

血が噴き出す。

目の前が、紅く染まった。

手下は、全員倒れた。