ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.199 )
日時: 2015/04/05 17:09
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)


中に入ると、誰もいなかった。

自動操縦のスイッチが入れられている、といことはこの場を離れてしまったか。

レンは、短く舌打ちをしてコクピットを出た。

その時、ちょうど実験室から帰ってきたアイツと出くわした。

「侵入者は、お前か。」

「ミオウは、渡さない。」

「なんだ、そんな事できたのか。」

レンは、怖くて逃げ出したかった。

「姫も、もうじき我々の手に渡ることだろう。」

「させるか!」

レンは、矢を放った。

しかし、あっさりと避けられてしまう。

矢があいつに届くまで1秒程だろうか。

その1秒の間に、アイツは50センチくらいは移動している。

「我々は、人類より素早く動くことができる。」

あー!ムカつく!

なんだよ、その自慢。

俺の、護衛隊での訓練の成果が出せねぇ!

てか、コイツが人外ならば、勝てるわけがねぇ。

能力にも、圧倒的な差がある。

技術から、何から何までコイツらは、進んでるのかよ。

「速さは、光の1.5倍程だ。」

中途半端だな、けれども、光を越す速さを持つ奴が、この世界にいたなんて。

「我々は、光よりも早いため、光を捕らえる事も出来る」

なんだとぉ!
光を、捕らえるだと!?

馬鹿じゃ…………そうか光の1.5倍じゃねぇか。

勝てるわけねぇ。

「けれども、お前ら人間だろ!?光を超えるなんて__________」

「我々は、進化で、速さを手に入れたのだ。」

こいつ、頭イかれてやがる。

勝てるわけねぇ。