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ダーク・ファンタジー小説
- Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.202 )
- 日時: 2015/04/06 17:50
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
レンは、頭を抱えた。
こいつには、矢が届かない。
時間差がある武器は、効果がないという事か。
ならば________
レンは、短刀を出した。
何かに使うだろう、と持っていたものは、ここで使う物だったんだな。
そう、思い短刀を握り直した。
(これならば、俺さえ早く動けば、刃を当てることが出来るはず)
「どうした?襲わないのか?」
レンは、床を力強く蹴った。
ダンッと、床のパネルが音を立てた。
右手で、短刀を縦に持ち、アイツの肩を狙う。
「俺の力、見せつけてやるっ」
シュンッ………
レンの目の前には、誰もいなくなっていた。
えっ!?
レンは、宙に浮いたまま、頭を動かし、周りを見渡した。
どこだ、どこだ、どこだ_________
アイツの姿は、どこにもない。
目に入ってくるのは、機械ばかりだ。
消えた!?
人間(なのか、わからなが)の姿は、ない。
探しているうちに、時間はやってきた。
レンは、床に派手に着地する。
透明人間みたいだな……もしそうだとすれば、手強いな。
着地した瞬間、右足を痛めたようだ。
ジンジン、痛みが身体中に響いてくる。
「俺のドジーーーーーー!!!」
そう、叫んだ後唇を噛んだ。
アイツ、どこへ行ったんだ。
ほんの数秒_____________
ボコンッ
レンは、壁に衝突していた。
「アガぅっ‼︎」
身体中が、痛む。
頭を、打ち、激痛が走る。
頬が赤くなっていた。
誰かが、(アイツシカイナイケレド)俺を殴った。
「おいっ!どこにいる!出てこい!」
レンは、体を起こし、叫んだ。
こいつの目的は、ミオウだったよな。
「どこにいるんだ!正々堂々と出てきて戦え!」
弓を掴み、構える。
矢を放つ準備はできている。
アイツが、出てきた瞬間この矢を放ってやるという、算段だ。
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