ダーク・ファンタジー小説
- Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.204 )
- 日時: 2015/04/10 22:32
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
ミオウは、あまりの恐怖に気持ちが安定せず、
それが爆発してしまったようだった。
ライトは、ミオウに何回も噛み付いて行ったが、結局払われてしまった。
ミオウには、誰も近づくことができなくなった。
近づけるとすれば、レン、ただ1人。
どうすれば………
レン、早く帰ってきてくれよ。
ふぐぅっ
吐き気がする。
視線を、アイツに向けると、肉の塊がまた目に入る。
「うぐぅっ………」
口元に手を持って行き、抑えるが吐き気は治らない。
生臭い匂いも、また吐き気の原因となっていた。
汗が、流れ出る。
「ゲホッ、ゲホッ……うっ。」
食道の辺りに、何かがあるのが分かった。
苦い味がする。
アレの、味だろうか。
目の前は、血の海が広がる。
レンの足元にも、
血が広がり、
床に手をついているレンの手足は
真っ赤に染まっていた。
「おうぇぇ!!!!!」
口から液体が流れ出る。
何も食べてはいないはずなのに、出てきたのはなぜだろう。
床に薄い黄色のドロッとした液体が広がり続ける。
目から涙がこぼれ、どっと体を疲れが襲った。
「っ、ハァハァ______」
肩に思い荷物が乗っている気分。
その荷物は、時間の経過と共に大きくなる。
遂には、レンの体は床に倒れていた。
ドカン、と音を立て体が横になる。
体が横になれば、視界も横になった。
アイツが、まるで壁に立っているように見えた。
そのうち、視界が揺らぎ、世界の全てが消滅していった。
アイツは、レンが倒れると手下に何か指示を出した。
声には出さず、指で何かを伝える。
その指示を理解した手下は、レンの体を持ち上げ地下階段を降りていった。
「これで、邪魔者は消えたかな………」
そう言って、手下の後に続いて歩いていく。
螺旋階段を降りた先には、鉄格子の柵が設置された檻がある。
暗証番号で、開閉する種類のようだ。
指で暗証番号を押して重い扉を開ける。
ギシギシ、音が鳴りながら扉は開いた。
コンクリートの床に、レンを投げ捨てアイツは立ち去ろうとする。
その時、足が停止した。
足元を見ると、人間の腕がある。
振り返ると、レンは目を覚ましていた。
力強い視線が、向けられる。
しかし、アイツは掴まれた右足とは反対の左足でレンの手を踏んだ。
ギュウウ、と皮が捻られ赤く腫れ上がる。
「ぐぁぁぁぁ」
レンの叫び声が、牢屋にこだまする。
ぐぁぁぁぁぁ!!!!!!…………
皮膚の下で、血管が破れ内出血を起こしていることに
レンは気がついていなかった。
しかし、痛みは感じ取っていた。