ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.208 )
日時: 2015/04/15 17:37
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: Qa64t.a8)


そう、考えていると本当に夕食が運ばれてきた。

しかし、その嬉しい気持ちはあっという間に失せてしまう。

木製のお盆に白い皿が一枚乗せられている。

そこまでは良かった。

問題は、中身だ。

赤い『スープ』の中には、何かの骨が浮かんでいる。

具は骨以外、無く赤いスープのみ。

骨は、小さな皿にスッポリ入る大きさのもの。

人間の子供の手のひらサイズ、だろうか。

口を、への字に曲げ、これまた木製スプーンでその骨をすくいあげた。

丸く、ボールみたいだ。

これが、骨とは気が付かないこともあるかもしれない。

右手に手袋をはめ、スープに突っ込んだ。

手袋越しに、スープの温かさが伝わってくる。

飛沫とともに、骨を出す。

(なんで、こんなものがスープの中に___)

固い。

当たり前だが、指で少し押したくらいでは割れなかった。

(気持ちわりぃ)

レンは、壁に向かって頭蓋骨を投げつけた。

一体、誰の頭か知らないが、かわいそうに思ってしまう。

「俺とは、縁もゆかりも、血のつながりもない人間だけどな。」

チッ、と短く舌打ちをしてスープの皿をお盆へと戻した。


食べるものが、無い事に気が付くと急に空腹感が増してくる。

視界に入るスープは、レンを誘惑するが耐える。

耐える。耐える。

しかし、腹は絶叫し始める。

絶叫は、止まらなくなる。

レンは、鼻から空気を吸い込み腹に押し込んだ。

これで少しは、我慢できるだろうか。

・・・んな、訳なかった。

空気は、腹へ届く前に鼻から放出されていた。

俺の考えは、幼稚すぎたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!