ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.209 )
日時: 2015/04/19 08:50
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)

紅_______

凛花、どこにいるんだよ。

舌打ちをしながら、地面の上をドスドス歩いていく。

チッ、短い舌打ちが何回も世界にこだましている。

「俺一人かよーーー!」

その言葉が合図になり、舌打ちをする速度が上がった。

チッ、チッ、チッ……

何もすることがなく、暇な紅の唯一の暇つぶしだ。

「暇〜暇〜ヒィーマァー」

音程外れた、歌と共に入り組んだ道を進んだ。

鬼すらいない、超ツマンネェー

俺の世界には、俺と空と大地しかないのかよ。

ネズミ1匹もいやしねぇ。

俺は、今どこにいるんだ?

そう、考えているうちにも舌打ち速度がますます上がる。

チチチチチチッチチチチチ……

一秒間に5.6回は鳴らしているだろうか。

そのうち、舌打ちだけでは飽き足らず、指まで鳴らし始め大合奏が始まった。


それから、数時間後_______

黒鬼が現れた。

紅は、足を斬り落とし鬼を横倒しにした後、

目玉に刀を突き刺しトドメを刺した。

ブシューーーーー

赤い液体の噴水が出来た。

「フゥ〜」

溜息をつき、その場を離れようとした時、

鬼の背後からブラックホールが現れ、グオンと鬼と紅は吸い込まれていった。

「わああああああああああああ」

手を伸ばすが、何も掴めない。

俺は、死ぬのか………?

見渡す限り、黒い渦が巻いている。

視線の先の白い光は、次第に消え漆黒の闇に包まれた。

「あああああああああああああ」