ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.213 )
日時: 2015/04/25 16:28
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)


冷たい床が、レンの体力を奪う。

苦しい……

ミオウを、助けたいのに……

狭い檻の中で俺は、死ぬのか?

魂が、床に吸い取られているような気さえしてくる。

「ミオウ……」





敵が、空の彼方へ消えていく。

風を切る音が、世界に響く。

ライトは、只今戦闘中。

ミオウを守るための戦い。

1匹対、何百人もの敵。

完全に、不利だった。

(レン……何やってるんだよ。)

ライトはまだ、'"アイツ,,をレンが倒していると思って信じ続けていた。

残念ながら、現実ではアッサリ牢屋の中へ。

脱出にも手こずり、衰弱しかけている。

(レン……)



レンは、最後の力を振り絞りユラリと立ち上がった。

「絶対………出てやる」

鉄格子を掴み、左右に引っ張る。

ビクともしない鉄格子は、瞬く間にレンの体力を奪った。

残りのHPも10になっていたレンは、遂に5を切った。

ほとんどのHPを使ってしまった。

「ハァハァハァ」

荒い呼吸が牢屋に響く。


--------レン----------

HP 5/100

体力 1/100

攻撃力 0/100

素早さ 0/100

計 6/100

-------------------------

攻撃力は、0になり反撃のチャンスはしばらく来ない事になる。

痛い……

身体の節々が刃物で刺されたような痛みに襲われた。

「ぐわぁ!」

ポタポタ……

レンの体から赤い雨漏りが始まった。

傷口が、叫んだ瞬間に開いてしまったようだ。

ピンク色の肉が皮膚の間から覗く。

透明の液体も血に混ざり流れている。

「俺………死ぬんだな」