ダーク・ファンタジー小説
- Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.222 )
- 日時: 2015/05/06 18:24
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
ライトは、ミオウのそばで眠っていた
「スースースースー」
(ライト、可愛い)
ライトの頭を撫で、ニコニコ笑う
その時、ミオウの目の前が真っ暗になった
「キャーーー」
叫ぶが、辺りには聞こえない
「助けて!!!!」
ライトは、目を覚ました
辺りには、誰もいない
ライトは寒気を感じた
しまった、国王に丸焼きにされる
慌ててライトは船の中へ飛び込んでいった
「レェェン!大変だよぉ〜ミオウが攫われたんだ!」
狭い機械の中を通り過ぎ、飛び回っていると床にバシンと叩きつけられてしまった
「ばれた」
ヒョイと摘まみ上げられ、ライトはあわわと慌てる
「大丈夫だ。報告しない。目的はなんだ?」
「レンに合わせてくれ!新人の」
男は、フゥンと考えると男はレンをポケットに入れた
そして、歩き始める
「助けるの、手伝ってやる」
のしのしのし……
体がピョンピョン跳ねる
「どうして、手伝ってくれるの?」
「俺は、アイツの手下じゃねぇ」
そう言うと、男は歩いて行った
「手下じゃない?」
『俺は、あいつのやり方が嫌いんだ。人の人生を狂わせそして笑ってる』
男は、目に涙を浮かべていた
(何か、知ってる)
のしのしのし……
通路を抜けて、階段を降りる
『出してくれぇ〜』
『妻が、帰りを待っているんだー』
『娘が、待っているんです!お願い……』
『仲間が、お腹を空かせて待っているの!』
『お母さんが、待っている!』
『腹がぁぁぁ』
『病気の父がいるんです‥…』
あちらこちらから、絶叫が響く
『聞くな』
「可哀想だね」
男は、ああ、と頷く
『あいつらは、明日処分される。売れる見込みもなく、病気だからな』
「殺されるの……?」
『毒ガスで、一発で殺られるさ』
ライトは、ブルリっと震えた
男は、壁に掛けられた松明を取り階段をスタスタ降りていく
レンは、この下に……
「出し……くれ!」
まだ、耳に人間の言葉が染みついている
『俺らには、いつでも彼奴らの声が響いてくる』
そうなんだ。
ここで、生活するのって、そんなに………
淡々と喋る男が不気味に感じた
こんな現状を目の当たりにして
「着いたぞ」
男は、ライトを床へ降ろした
「フニっ」
ピョンと、床へ着地する
『この先、警備が厚くなる。俺から離れるな』
「分かった」
ライトは、コクンと頷いた
タタタタタタタタ
ペタペタペタペタペタ
『お疲れ様です!』
いきなり声がして、ライトは飛び上がった
どうやら、この男の同僚の様だ
『着いたぞ』
男は、ライトを肩に乗せた
そこからなら、良く見えた
「レン!」
レンは、檻の隅で衰弱していた
「レン!」
『ひでぇな。ありゃ、ろくに物も食べてないだろうな』
そんな、レンは何も食べてないの?
男は直ぐに檻の扉を開けてくれた
そして、レンを背負い歩き出した
『俺が、出口まで担いで行ってやる』
のしのしのしのし……
ライトは、羽をパタパタ動かし男の後を続く
『大変だー脱走者がいる!』
誰かが叫んだ
『チッ、ばれたか。ライト、コイツを連れて走れ!弓、こいつのだろう?』
背中に背負っていた弓をレンの背中にかけ、l
男は、レンを起こし走っていった
無線を使い、報告をする
『こちら、B1!B1!応答願う……脱走者発見!』
レンは、むにゃあ、と起き上がり訳も分からず走った
「レン、良かった。生きてて」
「ライト……俺、なんで外に!?」
ライトは、不機嫌な顔して
「記憶がないの?助けてもらったこととか」
レンは、ふるふると首を振った
「最悪」
ライトは、レンの頭に噛み付いた
鋭い牙が頭に刺さる
(イテテテテ)
「レンは、裏切り者の人間に助けてもらったんだ」
「マジ!?有難いわー」
そう言って、走り続けた
「出口だ!」
しかし、その出口に最後の敵がいた
巨大な鳥
「レン、打ってくれ」
ライトは、叫んだ
「お安い御用だ」
レンは、矢を放った
矢は、空中でドラゴンの形に変形し鳥を燃やした
「ギャーーーーーーーーー」
鳥は、叫びながら消えていった
レンと、ライトは壁に空いた小さな穴から外へ飛び出した!
いつの間にか、2人共泣いていた
「やぁっと、外に出れた」
レンは、涙をこらえる事が出来なかった
「生きて、救出ができた!」
ライトも、泣いていた
ーーーーーーーーーーーーーまた、“3人”で冒険しよう
まずは、ミオウを助けに行こう
レンと、ライトはミオウを生きて救出すると誓った
「俺たちは、王国の歴史に残る人間になる」
しかし、新たな敵が目の前に立ち塞がった
「誰だよ」
黒ずくめの男
レンは、その男に向かって矢を放った
しかし、矢は途中で折れ消えてしまった
矢が効かない相手
物理攻撃が効かない
俺は、戦う手段はもう無い
「レン……君には死んで貰わないといけない」
レンは、もう一度そいつに矢を放った
しかし、矢は消えてしまった
「レン、逃げよう!」
ライトは、レンを背負い飛んだ
僕たちには、勝てない敵もいる