ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.228 )
日時: 2015/05/11 07:19
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wIulFSp9)

ミオウ


目の前が真っ暗になった後、急に意識が遠くなり私は眠ってしまった

私は、どこへ向かっているのだろう

袋が歩くたびに揺れ、私も同時に揺れた



それから、数時間___

先ほどまで、ユラユラと揺れていた袋がピタリと動きを止める

ミオウは、目を覚ました

(あれ?動いていない。私は、今どこにいるの?)

袋を引っ掻くが、なかなか破ることはできない

居場所もわからず、アタフタ焦っていた


その時、頭の上がいきなり明るく光りだした

(なに・・・まぶしい)

眩んだ目が、少しずつ慣れ光の正体を確認することが出来た

眩いその光の正体は、懐中電灯

連れてこられた部屋が暗い為、明かりで私を確認したんだ

「よし」

私が、いる事が解るとまた袋の口を紐で縛り出入り口を塞いだ

「あっ!出して!」

叫ぶけれど、叫ぶけれど外へ出る事は出来ない



助けて

助けて

助けて



「売られるなんて、嫌だ。やっと助かったのに、また売られテクノ?」

知らない場所へ連れていかれて・・・そこで生きるの?

もう、みんなと会えないの?

「「「「いやだぁぁぁ!!」」」」

ミオウは、叫んでいた

袋の中で思いっきり広がり、袋を破っていく

ビリビリビリ・・・

袋の破れた隙間から光が少しずつ漏れる

私は、誰のものにもならない

わたしは、私


袋を破り外に体が転がる

「いたた」

袋から、飛び出した瞬間私は体を強打した

バン!

痛みが体中に響く

痛さに顔をゆがませながら立ち上がると、頭に何かがペタッと音を立て張り付いた

「なに?」