ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.232 )
日時: 2015/05/16 18:21
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)

緑は、立ち止まり鞘から刀を抜いた。

「俺が、止める」

(あっ!また美味しいところを!)

トウジは、顔を歪めた。

緑は自分勝手すぎる。

力は認めるが………ハァア



斬撃が鬼に向かって飛んでいく。

シュルルルッルルウルル

光る斬撃、緑……確かに格好良いと思う。

でもなぁ〜

ザシュッ!!

鬼の体に亀裂が入っていく。

そこから、毒が染み込む______

ドクドクドクドク……



____ん?

なんで、毒?

俺の刀、そんな機能無いはずだけど。

ええええ?おかしくねぇか?

緑の頭の中はこんがらがっていく。

俺の刀、いつの間に強くなった?

「ヴアアアアアアアア」

鬼が叫ぶ。

喉を抑え、苦しんでいる。



ドサッ

毒は数秒で身体中に周り、鬼は血を吐いて倒れた。

砂煙が舞い上がり視界が真っ白になる。

「グフッ。」

鬼が唸りながら黒い煙を体から放出した。

シューーーーーーーー

煙は黒いドクロの形になり空へシューーーと、登っていく。

煙と共に、鬼の中に入っていた魂が抜けていったようだ。

「なんだ、ありゃ」

トウジがジッとその魂を眼で追いかける。

白い尾がクネクネと動き、進んでいく

「あれが、鬼の中身……か。」

ということは、あの魂が抜ければ鬼は倒れる。

俺のやる事、見つかった!

「緑、俺たちは仲間の手助け、鬼の魂を抜くことが仕事だ!」

「分かってる」

冷静だなぁ。

答え方も違うんですけど。

そこは、「だな!」とか「おう!」とかそう言うのを待ってたのに。

緑、友達いないんじゃねーの?




ドスン、ドスン

次から次へと現れやがって。

鬱陶しいんだよ。

緑は、先程納めたばかりの刀をまた抜いた。

シューーーーーー

銀色に光る刀が姿を現わす。