ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.238 )
日時: 2015/05/23 22:32
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)

スイッチさえ、発見することができれば勝ったも同然。

不敵な笑みを浮かべ廊下を歩いて行った。


どこかに、操作室があると思うのだが……

一体何処だ?

廊下に貼られた案内を頼りに操作室へ。

鉄製の廊下は、紅が通る度に音を立てた。

ガンガンと、音と共に進む紅。

しかし中々操作室は現れない。

「アイツ……何処へ行きやがった」

舌打ちをする紅だったが、この先の見えないゲームに楽しみを覚えていた。

今までのつまらなかった人生より、今の方が俺も刀も楽しそうだ。

その時、廊下の向こう側から迫る殺気を感じ取った。

さっきの渦が、目の前に広がっている気がする。

俺を殺す事を目的とする……そんな奴の気配。

刀を抜き、その場で立ち止まった。

「面白そうだな。」

曲がり角から、殺気の正体が姿を現した。

毛の付いた長い触手を持った蜘蛛の様な生物。

いや、蜘蛛とは違い赤い目玉が2つ。

闇の様な体の色、正直気色悪い生物だ。

その生物動きが早い。

スピード/約300㎞/h

攻撃力/約30000

大体それぐらいか。


こいつも、改良されているのだろう。

ここでなければ見る事の出来なかった生物かもしれない。

滑る様に移動してくる生物。

『斬る』

今まで、止めることばかりに使っていた刀も斬るという仕事を与えられ嬉しそうだ。

カチャ……

スッ、と刀を後ろへ引き頭の横で構える。

「戴く。その命」

アイツの急所は、普通に首でいいと思う。

そこを狙う。

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」

絶叫混じりの声で床を蹴り、アイツの頭の上へ飛び上がる。

頚動脈を切ろうとするが、表皮から2センチの深さの場所にあるため切りにくい。

本気で切らなければ、殺すことはできない。

「………チッ。」