ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.245 )
日時: 2015/05/31 12:27
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: r9aqtm1a)

来夏&冬華


顔が燃えているように熱い。

もう、この顔面を取り外してしまいたいくらいだ。

機械獣に乗っていた騎士は、次々と倒れていく。

落ちる音と共に、鎧が地面と接触する音も聞こえた。

ガチャガチャ……

仮面の隙間から、薬品が流れ込んでくる。

騎士は、飲み込まない様に口を結んだ、があらゆる場所から薬品は流れ込んできた。

そして、騎士同様暑さに暴れ狂う、機械獣。

皮が剥がれ、方向感覚もなくなりその場で足踏みをする。

機械獣も、皮が貼られていたことを『コレ』をかけることで知った。

皮の下には、複雑な機械が見える。人工的に作られた目玉は、不気味に光った。

「さっさと………死んじゃえ」

地面に倒れた機械獣を、靴のヒールで踏み潰す。バキッ!バキッ!

ネジが飛び出る、バネが飛び出る。煙が噴き出し、機械獣が動かなくなる。

バキッ!バキッ!

時折、機械獣が悲鳴を上げたが来夏は、また踏み潰した。

もう、人間の心など存在していなかった。

機械獣の方が、よっぽど生物らしかった。

「………ギャア!」

小さく叫ぶ機械獣。

しかし、そんな小さな悲鳴私には聴こえない。

バキッ!バキッ!

人間の頭蓋骨もヒールで砕けるまで、踏み続けた。

この快感は、来夏を死神へと変貌させた。

バキッ!

目を見開き、何かを伝えようとした人間も、御構い無し。

もう、来夏の前には頭蓋骨しか転がっていなかった。

肉体など、目もくれず踏み潰す。

バキッ!バキッ!バリッ!

目玉が転がり、何処かへ行ってしまうことも、良くあった。



「さっさと、くたばれ」

中には、なかなか死なない人間もいた。

幾ら力を入れても岩石の様に硬く、割れないのだ。

先に来夏の足がくたばりそうだった。

「なぜ、割れない……」

「;う……強度UPの力を持っているからな」

男は、唇の端を釣り上げ、笑っていた。

チッ、能力者かよ。通りで、中々クタバラナイ訳だ。

強度UPの力は、部隊などで成績優秀者に渡される力の一つ。

どの力を身につけられるのかは、運次第だが……

「お前、部隊に入っていたのか」

踏みつける足に力を加えた。ギリギリ、と音を立て肉にめり込んでいく。

「っ……ゔぁああ!」

顔を歪ませ、痛みに耐えている。やっと、叫び声が聴けた。(早く、くたばれ。)

「早く、死んでよ……」

笑顔で、足を上へ上げていく。

もう一度、来夏は足を振り下ろしていた。

『ヴァぁぁぁぁぁ』

この声、ほんっと堪らない。快感!

シテハイケナイコト、そう思うけれど辞められないの。