ダーク・ファンタジー小説
- Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.258 )
- 日時: 2015/06/16 20:41
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: pmOIN4oE)
レン&ライト
ライトの涙。泣くなよ、レンはライトの小さな背中を叩く。
「ライト、一緒にミオウを探そう。きっと、見つかるよ」
涙を浮かべたドラゴンは、うん、とレンに顔を擦り付けながら頷いた。
(涙を、俺で拭くなよ……)
ミオウ、何処にいる。
凛花が今、居てくれたならばきっとミオウを見つけてくれたのに。
レンは、空の彼方を見据えた。
けれども、ここは俺たちの舞台。
他の奴らには、入ってきて欲しくない。
他の人間の力に頼るなど、そんな事を考えた自分が馬鹿らしい。
姫を守るために続けた努力、今見せる時のはずだ。
ライトは、ミオウに心の中で呼びかける。
(ミオウ、苦しくない?しんどくない?生きてる?)
ずっと、見えない相手に語りかけていた。
しかし、奴らの姿は何処にも見えなかった。
ミオウは、誰に攫われたのだろう。
「ライト、ミオウは誰に攫われたと思う?」
レンが、ライトに問う。
どうやら、レンも同じ事を考えていたらしい。
「そうだね、僕的には王国の人間って所かな?勘だけどね」
ライトは、うーんと唸りながら答えを捻り出す。
「俺もだ、特にミオウと近しい人間」
「僕も、そう思うよ。でもね、大王様ではないと思う」
ライトは、ドンドン推理を進めていく。
どれも、的を射た答えの様に感じる。
「俺は、ミオウの家族だと思う」
ライトも、レンの意見に同意する。
「どうして、僕らは王国の人間だと思ったのだろう」
「俺は、王国の人間でなければライトを殺していくと思うけれど?」
そうか、只の人攫い集団であれば邪魔なライトは先に葬り、護衛のないミオウから……か。
謎の黒ずくめの男は倒して、話を聞くべきだった。
まぁ、力不足だったが。
ライトは、涙を拭き取り巨大化を始めた。
「僕たちは、希望がないわけじゃないんだ!ミオウを、助けに行こう!」
もともと、そのつもりですが?
レンは、矢を背中に背負い直す。
ライトに飛び乗り、2人………1人と1匹は大空を光の様に早く、飛んでいった。
全ては、ミオウを助けるため………なのだが。
「なぁ、ライト。今、思ったんだが物理攻撃の効かない相手に俺たち、物理攻撃チームはどう立ち向かうんだ?何か、魔法を持っているわけでもないし」
ライトは、攻撃技を持っておらず、
レンも、矢を放つという物理攻撃ののみ。
希に、ドラゴンに変形する事ができる矢だが普段は、普通の《矢》
俺たちは、作戦会議からの振り出しに戻っていった。