ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.264 )
日時: 2015/07/02 06:54
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wIulFSp9)


そのころ、「アヌール王国」は


ミオウたちの故郷、「アヌール王国」は現在戦争中である。

ミオウの行方を国王は探す気はなかった。

たった1人、いなくなったとしても国に支障はでないという判断だった。

大きく出っ張った腹部をなでながら、国王は城のテラスから戦争を鑑賞している。

国王の背後には武器を持った部隊が、国王の護衛をしていた。

「そろそろ、いいじゃろぅん」

その部隊に国王は指示を出し、戦地に第2部隊を追加した。

第2部隊は、化学兵器を主に使用する部隊。

全10の部隊があり、それぞれ使用する武器が違っている。

さっきまで戦地にいたのは、第1部隊。

銃や刀を主に使う部隊である。


城から第2部隊が戦地(墓場)に出ていくのを眺めながら、朝からビールを飲みゆっくりしていた。

戦争は、朝から2か月後の夕方まで続くのが一般的。

しかし、今の時点で軽く2か月は過ぎており6か月がたとうとしていた。

ビールを口に含み、ごくっ、と音を立て胃へ押し込んでいった。

「ミオウは、何処だ」



____________


「ミオウ、無事でいてくれ・・・・!」

レンは空中で体制を変えながら、ミオウの行方を探す。

凛花、教えてくれ。

ミオウは、何処だよ。


____________

凛花たちは、紅をやっぱり颯斗にのせて空を飛んでいた。

「おい・・・重いんですけど」

「我慢してって。風ヶ丘に埋めてあげるんだから。このゲームも終わりがないエンドレスゲームとかなわけないでしょ?」

「いやぁ・・・支配人との最後に戦うとき邪魔なんですけど。死体は戦力にならないし」

「ゴチャゴチャ言ってないでノセテロ」

凛花はそういって、颯斗に頭突きをしてスピードを上げさせた。

風を切り、進んでいく。

雲を抜けて、山を越えて海の上を通りいつの間にか、オレンジ色の島の上を飛んでいた。

それは・・・

「炎の島」

ここで、大切な仲間が命を落としている。

「絶対、ゲームクリアするから待ってて」

いくつもの島を通り過ぎた時、目の前に一際大きい島が見え始めた。

自然が広がり、人工物は大きな城のようなものしか遠くからは見えない。




________その島は、『アヌール王国』