ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.277 )
日時: 2015/07/13 07:13
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wIulFSp9)
参照: ますらおさん、ありがとうございました。

「ミオウ……だよな?」
レンの疑いの気持ちが強くなるのが、レオウに伝わってきた。
レオウは口を両手で押さえ足を震わせ地面にしゃがみこむ。

「っぁあぁ、そっそれは…」
鎌を慌てて消し、否定したかったがバッチリ見られてしまっている。
誤魔化すことは、不可能だろう。

「ミオウ、いつの間に強くなってるんだよ」
「え?」
レオウはレンを見つめた。どういう、こと?強くなった?
「動物と話すだけの能力しかないと、思ってのだが……」
そっそれは。どうすれば、いいの。
その時、ライトはミオウの異変に気が付いていた。
(ミオウってこんなに話す時、慌ててたっけ?)

ミオウは、いつも自信満々に話すハズ。
何があったのだろう。
「ミオウ?」
「ヒイィィィ」
レオウは立ち上がり、後退りする。もうそれは、自分は別人ですと訴えている様だが本人は気が付いていない様だ。
「ミオウ、本当にミオウ?」
レンには別にミオウが別人で、入れ替わっているなどという考えはなかった。
まぁ、少し虐めたかったというか。
レンの中にはこの世界にいれば、何かしらの変化はあるだろうと考えていた。

「まぁ、いいよ。ミオウ、それより仲間を探している。みんなと合流するんだ。動物達に情報を貰えないかな?」
何を言ってるのだ。

レンよ、無理に決まってる。
話せないから、私は呼べる動物が限られている。

不吉の象徴とされし動物しか呼べないのだ。
「あ……カラスなら情報を持っているかも」
レオウは唄い始めた。

「デスソング」なのだが。。
カラス達は、空から叩き落される様にしてレオウの元へ降りてきた。どのカラスも死にかけだ。
「ねぇ、情報持ってるでしょ?プレイヤーの位置情報を伝えなさい」
カーカー、と鳴くばかりのカラスの言葉が理解できるわけもなく。
「ミオウ、何て言ってるんだ?」
えっ、そっそれは……
カラスに意識を集中させ、言葉を理解しようとする。
ミオウ、貴方ならどう解釈する?

「カーカーカー」(凛花達は、王国の緑の丘で戦闘中)
「えっとぉ……魚が食べたい?」
「カーカーカーかー」(敵は国王軍。敵として判断され、戦闘中)
「えっとぉ……国王は食事中?」

いけないわ、言葉がちっとも解らない。
「もう、無理よぉぉぉぉぉぉっぉ」
レオウはカラスを追い払い、またしゃがみ込んだ。