ダーク・ファンタジー小説

Re: ● 凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ● ( No.279 )
日時: 2015/07/14 07:29
名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wIulFSp9)

「まぁ、いいよ。ミオウも、成長したんだ」

レンはレオウの手を取り、歩き出した。

「どこ・・・行くの?」

レオウはレンの後を、小走りにつていく。

「王国の宮殿へ向かうよ。国王に帰って来た報告をしないと」

レオウの手を握ったまま、レンは国の壁を触り鍵を開け、隠し扉から国の中へ入っていった。

(ひっ・・・久しぶりだ・・・)

大きくそびえたつ王国は、何年振りだろう。何年ぶりに、会っただろう。

「ミオウ、行くよ?」

レンは先を急ぐ。現在戦争中なのは国の半分側。王国側は、護衛があり平和だった。

王国下の町も、護衛があるため平和が保たれている。

「レン・・・・」
(偽物で、ごめんなさい)

レオウは頭を下げながら、宮殿の中へ足を踏み入れ、宮殿2階のテラスの方へ歩いていった。

そのテラスに、今、国王がいる。

「私を・・・殺しかけた奴」

「ミオウ、何か言った?」

レンに話しかけられ、レオウはとびあがる。

「ううん。違う。気のせいだと思う」

「そっか」

レンはテラスの扉を開け、ひざまずいた。右ひざを立てて、国王に頭を下げる。

「只今、戻りました」

こちらに背を向けたままの国王にレンは、ゲームのストーリーを話していく。

「っ・・・・」

話にミオウが出てくるたび、レオウのこころは揺れた。