ダーク・ファンタジー小説
- Re: ●凛花と恐怖のゲーム。〜人生ノ崩壊!〜 ●『キャラ選挙』 ( No.294 )
- 日時: 2015/07/29 23:16
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: pmOIN4oE)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/index.php?mode=image&file=4706.jpg
↑ちょっとした落書きです。レンを描いてみました。
_____レンサイド______
レンは起き上がり、部屋を出ていった。
ライトはレンの後をパタパタ、と小さな羽を動かし追っていく。
「レン!何処行くの?」
「ミオウの所」
階段を上がり、腕を伸ばしながらミオウの部屋を目指す。
パタパタ、という羽の動く音に掻き消されながらも微かに、呼吸音が聞こえてくる。
「レン!レン!待ってよぅ」
「俺は、あくまでミオウの護衛が仕事。急がないと、仕事してないみたいだ」
赤い、埃一つないカーペットの敷かれた廊下を歩き、ミオウの部屋の前に立つ。
そして、ドアをノックしてドアノブを握った。
ガチャ、と音がしてドアノブが回り、部屋の扉が開く。
部屋の中に顔を入れると、もぬけの殻だ。
散らかった部屋の中には、人影はない。
「あれ?散歩かな?」
レンは部屋の扉を閉め、中に入る。
少し、血の匂いが漂う部屋に違和感を覚えながら部屋の片付けをメイドに頼み、所々破れた服を着た傷だらけのメイドがレンと入れ違いに部屋に入る。
「どうしたの?その怪我」
「え?あぁ、少し、内乱に巻き込まれてしまいました」
「大丈夫なの?」
レンは心配そうに、ボブの丸顔のレンよりも身長が低いメイドを見る。
メイドは少し、口元を緩め笑顔を見せるとミオウの部屋を片付け始めた。
「ご苦労様」
「はい」
レンはまた、歩き出し今度はミオウのピアノが置いてある部屋の扉を開け、中を覗くが人影はやはりなく、赤いカーテンが風に靡くだけ。
レンは大きく溜息をつき、窓を閉め部屋を出た。
「ミオウ!何処?」
ふと、吹き抜けから階下に目をやれば、戦闘が繰り広げられているのが見える。
鎌と、刀が衝突しあい火花を散らす。
その戦闘を繰り広げていたのは、
「ミオウ!翠!」
その2人だった。
その2人が殺し合いをしているのだ。
(どっ、どうなってぇんだぁ?)
レンは階段の手すりを蹴り、ダンッと音を立て階下へ飛び降りていった。
身を丸くして足を下に向け、右手で背中の弓と矢を守りながら降りていく。
「うわぁぁぁ」
その声に階下にいた2人が目を見開き、慌てて攻撃の手は止めないが、レンが降りるスペースを開ける。
レオウは鎌を消し、ドレスの裾を持ち上げ、小走りでその場から立ち去り姿を消してしまった。翠は刀を納め、空気を動かしレンを受け止める。
ボワァン、という音を立ててレンが空気に捕まると、翠は慌ててレオウを追いかけていった。レンは空気の網から飛び降り、腰を撫でながらレオウと翠の後を追いかけていく_____