ダーク・ファンタジー小説
- Re: 恐怖のゲーム〜HORRORGAME〜参照400越え感謝 ( No.52 )
- 日時: 2015/03/18 21:35
- 名前: みーこ (ID: wJ5a6rJS)
「おい、ちょっと待てよ。」
低い声が、響いた。
「紅!」
「ダッセーナー。おい、支配人、俺と勝負しろ。俺が勝ったら、凛花と新人を助けろ。俺が負けることはないが、もし、負けたら俺を殺せ。」
「命捨てに来たような物なのにーーーー」
支配人は、シモベに合図を送った。
すると、さっきまで掴んでいた腕を離し、隣家を椅子に座らせた。
そして、ゲームのセットを用意した。
「ルール説明をします。このカードの中から、5枚、引きます。そして、私の合図で、1枚出してください。5枚全てを出し終えて勝ち数の多い方が勝ちです。」
「OK」
2人は、カードを山から同時に引いた。
(馬鹿だな、この男も。このゲームは私が勝つようにしてあるのに。)
支配人は、ほくそ笑んだ。
しかし、その瞬間も紅は見逃さなかった。
すぐさま、
「このゲームは、イカサマだ。これは、挑戦者が負けるようにし向けている.」
「何を、言っている!イカサマなどではない!」
紅はテーブルをひっくり返した。
そこには、5枚、トランプが貼り付けてあった。
剥がしてみると、「ジョーカー」と、「キング」が4枚あった。
「このトランプは何だ?」
「くっ、スペアさ。」
「スペアがなぜここにある?」
「これは、トランプ専用の台だ。あってもおかしくはないだろ。」
「では、この四角い日焼け後はなんだ?」
台には、中心だけ色がアセてない部分があった。
紅は、部屋の中を探し回り、一つ何かを持ってきた.
オセロ盤
合わせてみると、ピッタリだ。
「この台は、トランプゲーム以外も行っている。つまり、トランプ専用ではない.」
「ハハハハハ!素晴らしい。実に素晴らしい。見事だ。だが、これは君の想像にしか過ぎない。」
「俺の想像で行くと、凛花の試合でも、イカサマを使った。このゲームには1人も勝者がいない。それは、お前がイカサマをしていたからだ。」
「・・・」
「なんだ?反論はないのか?」
「私の負けだ。素晴らしい、実に見事だ。初めてだよ。これを見破られたのは。」
「紅、凄い!」
「良かったな、解放されて。チビ」
「うん。・・・チビじゃねーよ!」
「もう直ぐで、お前のハンバーガー状態を見ることになってたなぁ。」
「・・・」
「ん?どした?」
「颯斗・・・ハンバーガーか。」
「あっ、もしかして心の傷に触れちゃった?」
凛花の目から、涙が溢れていた.
「凛花・・・ごめん。」
「ん!何でもない!逃げ切ろう!」
笑顔の裏に影がある。
そう、紅は思った。
新人プレイヤーは、準備があるため、後で合流することが決まった。
紅は、疲れたからとベンチに横になっている。
しかし、寝てはいない。
油断は、『死』へと繋がる、また、凛花の『影』に秘密を探る。
凛花は、本を読んでいる。
その辺のゴミ箱に捨ててあったものだが、今は何か読んで気を紛らわしたいよう
だ。
その時、
「お待たせしました!」
案外早かった。
オマケがいる。
来夏&冬華だ。
えっと、合計で9人と1匹になる。(凛花&紅含む)
【プレイヤー紹介】
・リンカ
・紅
・トウジ
・ユズリ
・ライカ&フユカ(二重人格も2人ということに)
・ミオウ
・セイ
・レン
ライト(1匹)
しかし、団体で動くと見つかりやすいのでグループを作ることにした.
Aグループ
凛花・トウジ・ライカ&フユカ・セイ
Bグループ
紅・(ミオウ・レン・ライト)・ユズリ
ということに。
………………………………………………………………………………
これからは、グループごとにお伝えして行こうと思います.
Aグループの活動
まず、凛花が口を開いた。
「んで?これから何しよっか。」
Aグループにしばらく沈黙が流れる。
皆、顔を見合わせ誰かに言わせようとする。
ーーーー他人任せ状態
「みんな、他人任せすぎでしょ?自分で考えて。」
凛花は、顔を真っ赤にしてそう、言い放った。
「ニシシシ!このままだと、リーダー失格になっちゃうかも。」
来夏の言葉が、凛花の胸にグサッと刺さった。
(何なの?意見出さずに、文句ばっかり。)
凛花の怒りは、爆発寸前だった。
しかし、それを必死に抑える。
怒りの爆弾は、ブクブク膨らんで行く。
爆弾は、太陽くらい大きくなった。
もう、我慢できない.
「おい、いい加減にしろよ!ふざけてんじゃねーよ!命かかってるゲームなんだぞ!みんな、ミッションにも興味ないし、人の命どうだっていいの?自己中心的な考え方は、終わりにしろ!」
みんな、チラリとこっちを見ただけだった。
(もう・・・みんな、病んでる。私には治せない。)
「ねぇ、もう、ミッションは凛花だけに行かせない?」
誰かが、言った。
えっ?
「それ、いいな。」
「僕も、賛成です。団体で行くのは良くないですし・経験者が言った方が・・・」
次々と賛成の声が上がる.
なんで?なんで?なんで?なんで?
「みんな・・・」
『ミッション隊長よろしく。』
みんなは、笑顔だったーーーーーーいや、仮面だ。笑顔は仮面で、素顔はその下
にある。
素顔は・・・『爽快』『快感』『楽』・・・で『ゆがんだ笑顔』。
「ああああああああああああああああああああああああ」
凛花は、地面に崩れ落ちた。
どうして?こんな事に・・・
Bグループの活動
「あっちは、何してっだろな?」
のんきに紅が言った。
「作戦会議でしょうか?」
ユズリは、余談を絶対しない。
「私は、ユズリさんと同じで作戦会議かと・・・」
ミオウも、頬をピンク色にして言った。
きっと、姫だから滅多にこんな経験ができないんだな。
「そうそう、俺の案だけど、このBで逃げるのにもリスクあっからよぉ〜、二つに分けようぜ.」
「ごちゃごちゃするので嫌です.」
ユズリが紅案を即座に否定した。
ポカーーンと紅はした.