ダーク・ファンタジー小説
- Re: 恐怖のゲームを始めましょう【参加者募集】誰かぁ来て! ( No.6 )
- 日時: 2015/03/28 12:12
- 名前: みーこ (ID: wJ5a6rJS)
「イッ家が・・・」
家が赤い炎に包まれた。
ガラガラと音を立てて、家は崩壊して行く。
真っ黒に焼け焦げた、木材が目に入ってくる。
「嘘だ…………颯斗!」
その時_______
炎の中から、黒い人影が飛び出す。
______颯斗だ。
生きてたんだ……
顔中、真っ黒だけれども、生きてた。
「早く、逃げよう。ここももうじき、炎が回ってくる。」
颯斗は、靴紐を直しながら話す。
「何なの・・・このゲーム。そうだ、涼香は?」
凛花は、思い出したかのように颯斗に問いかける。
「こことは違う、何処か特別な施設に閉じ込められてるはずだ。俺に聞くな。」
「ごめん。それは・・・」
「この町の中心となる建物_______教会あたりが怪しいかもな。」
颯斗は、西の方角を向いた。
西の方向に、教会があるのだ。
教会は、この風ヶ丘で、1番大きく、中心に建てられたシンボル的存在。
「教会!?」
「ああ、でも、必ず助け_______」
「鬼!」
路地から赤鬼が現れた。
見上げても、頭が見えないほどの大きさだ。
あゝ、首が痛い。
「俺が囮になる!俺が捕まったら、鬼は少しの間停止する!その間に何処かに隠れろ!」
凛花は、ばっと目を見開いた.
「嫌だよぉ〜もう、1人にしないで!」
子供が、親に甘えるような声を出す。
「誰か、仲間を探せ!何処かで逃げてるだろ?」
「颯斗〜」
颯斗は、唇を噛んだ。
「俺だって・・・嫌だ!死にたくない!誰も助けに来なければーー」
「助けに絶対行くから!5日以内に絶対、颯斗を助けに行くから!」
私達は、ゆびきりげんまん、をして別れた。
助けに行かないと・・・
教会に行けばいいんだよね・・・
他にも助けないといけない人がいるんだよね!
教会、教会、教会・・・
確か、町の中心ーー
ドスン、ドスン、ドスン・・・
この足音、もしかしてーー
「中藤凛花、みぃ〜つけたぁ!」
「鬼・・・」
(教会へ走らないと!!)
捕まったら、そこで終わりなんだ!!!
パタパタパタパタ!
私の足音だけが、この世界に響くーー私だけじゃない!
ドスン、ドスン!
重い、足音_____
(鬼が来てるぅ!颯斗ぉ!絶対助けにいくからァァ!)
ドスン!
アイタタ……
凛花は、顔を真っ赤にした。
何かにぶつかったーーーー白い壁。
「教会だ!」
教会に着いたんだ!
鐘の音がする。
扉を開けるんだ!
ガタン、ガタン?何で開かないの?
内側から、鍵がかかっているんだ。
「開けてよぉ〜開けてよぉ〜」
ガコッ!ドスン!ギィィィィィ
ドスン!
地面が、揺れた。
まぁ、それは言い過ぎだけれど。
軋み、嫌な音を発しながら、扉は静かに開いた。
(イタタタァ〜やっと開いたよ!コケちゃったし、最悪!)
「やっと、来ましたか_______」
呆れたような声がした。
「えっ!」
『待ってましたよ?凛花さん。』
「誰・・・」
今までに、聞いたことのないような声_______