ダーク・ファンタジー小説

凛花と恐怖のゲーム ( No.99 )
日時: 2015/05/06 12:06
名前: みーこ ◆yNuURBcNkQ (ID: wJ5a6rJS)

「あいつらと・・・違う?」

何なの!?みんなと違うって。

「俺は、一般人なんかじゃねーよ!」

いきなりそんなことを言った。

「ハァ!?」

「俺は、狼に変幻できんだよ。」

「何の冗談?」

しかし、颯斗は、真剣だった。

「俺、ずっと隠してたんだよ!」

「意味分かんない!そんなの無理だよ!!」

凛花は、事実を受け入れられなかった。今まで、幼馴染だった颯斗が『狼』!?

この世界は、何でもありだけど・・・

凛花は、しゃがみこんだ。

「今から、変幻すっから顔あげろ!」

「やだよ・・・颯斗じゃなくなるから。」

うつむいたまま、凛花は泣き出した。サイテーだよね、私は。

「俺は・・・いつでも颯斗だよ!」

ゆっくりと顔を上げるーーーー

顔を上げると、雪のような、白銀の狼がいた。

「颯斗・・・」

「俺は、狼だ。別に、嫌いになったなら今、去ってもいいんだ。」

「どこにも行かない。」

「!?」

狼の口元がピクッと動いた。

「狼になっても、颯斗は、颯斗だった!」

狼になっても、颯斗は颯斗!優しい颯斗!

「良かった・・・信じてもらえて.」

安心したのか、元の人間姿に戻った。

「凛花、みんなを探すか?」

「うん!」


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急展開でごめんね!