ダーク・ファンタジー小説

Re: ぼくらときみは休戦中[ぼくさい短編・作者の呟き] ( No.8 )
日時: 2015/01/31 13:32
名前: 利府(リフ) (ID: ktFX/uOB)

昔々、小さな部屋で誰かが結婚式を挙げていました。

美しいウエディングドレスにタキシード、そんなものはまったくなかったけれど。

とっても幸せそうに笑っていました。
誓いのキスまでやって、初夜も過ごしました。








「…って話だけどさ、おいらが知ってるのはそこまでなんだよね」



「かといってそれが無知というわけではないでしょう、気に病む必要はございません」

「え?じゃ調べてみようかなぁ、分かればいいけどさ…
 そうじゃなかったら無駄足だしなぁ」

「別にいいでしょう、行動に出ているのは私です。坊が勉強を
 する事なら私は咎めません、むしろ褒め称えたいくらいです」

「んっ、今おいら初めて褒められたような気がする!」

「ずっと褒めておりましたが、つーか自覚してないだけではないですか」
「うわー酷い、うわー」


「明後日から戦争が始まります、貴方様ももうお休みください。
 
 私の武器は私が構えるのですから」

「うん、おやすみー。犠牲者とか出たら教えてね、なるべく焼却される前に」











主従の電話