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ダーク・ファンタジー小説
- Re: イルネス・ウンフェルの喝采 【リク募集中!!】 ( No.10 )
- 日時: 2015/03/10 22:25
- 名前: NATU (ID: w3T/qwJz)
*君に贈る花言葉* 〜ハルside〜
「ねぇ、ユウタ」
「なんだよ、ハル」
「好きって言って!」
「はぁっ!? んなこと言えねぇよ///」
「じゃあ・・・嫌い?」
「あぁ、もう! 言えばいいんだろ!? ・・・好き、だよ///」
「あははっ ユウタ、顔真っ赤〜」
「っるせーよ バカ///」
ねぇ、ユウタ。あれから、3年が経ったよ。
君は、今、どうしていますか?
* * *
3年前のある日。私はいつものように、病院に来ていた。
そう、「いつものように」
ユウタは子供の時から病弱で、毎日のように学校を休んでいた。
私たちは、中学2年生。その時は、ちょうど3月だった。
春がやってきて、日なたに出ればポカポカするほどにあたたかかった。
「おはよー ユウタ」
「もう昼だし。おはよーじゃないだろ」
「小さいことは気にしないのー!」
この日は、雲一つない晴天で、気温もいつもより高くて、もう暑いくらい。そんな日に外に出られないなんて。
「ねぇ、今日、すごいあったかいし、久しぶりに外出てみない?」
ユウタを気の毒に思った私は、外出許可を得て、外に連れ出すことにした。
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