ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　　　　＊　　＊　　＊

「おはよー　ユウタ」

何だかんだで一夜が明けてしまった。

「もう、昼だし。おはよーじゃないだろ」

ハルと話せるのは、今日で最後、かもしれない。

「小さいことは気にしないのー！」

だから、今日は絶対に泣かない。笑顔でいようって決めたんだ。


今日は、雲一つない晴天。よかった。これなら、最後に思いを伝えられる・・・
そんなことを考えていると、ハルに声をかけられた。

「ねえ、今日、すごいあったかいし、久しぶりに外出てみない？」
「おぉ、行く行く」
「じゃあ、外出許可もらってくるー」

病室の外に出ていくハル。俺に、気つかってくれてるんだよな。
最後まで心配させちゃって、ごめんな。


〜ハルside〜

「ユウター、外出ていいってー！」
「おぅ、今行くー」

今日のユウタは、なんていうか、いつもと比べてよく笑う。
なにかいいことでもあったのかな。

「準備出来たぞー」

そう言って、私に微笑む、君。
あぁ、やっぱり君には笑顔が似合うよ。
私、君の笑顔が大好きだよ・・・。

「はーい」

私たちはしたくを終えて外に出た。