ダーク・ファンタジー小説

守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜 ( No.15 )
日時: 2015/03/11 06:45
名前: 裏の傍観者 (ID: II6slNHe)

1530時、国防省 庁内。
負傷した国防官を屋上にいるチヌークに搬送した後夕美と合流する。
北口から西に移動する部隊がいるらしい。
「階級が見えたんだけど、言ったほうがいいかしら?」
「階級?」
陸自が戦闘服に付けている階級章の位置は陸士は右腕、陸曹や、幹部は左右の襟に付けている。
防弾チョッキを付けている場合、陸士はそのままだがそれ以外は防弾チョッキの真ん中にひとつだけ付けている。
「えぇ、見てみたんだけど。・・・3人が陸士長よ。2人は北口に、1人は西に移動したわ。」
「陸士長・・・。」
心当たりがある。
恐らく、神野達だ。
「貴方の同期なんでしょ?撃たないよう呼び掛けるわよ。」
「必要ない。」
呼び掛けても奴等からの攻撃は続く。
何よりも、波森は俺を殺したがっているはずだ。
元から仲が悪く、敵対心もあった。
奴等が来ているなら、望み通り撃つだけだ。
「そう、玲也がそう言うならいいけど・・・。」
「心配してくれてありがとう。俺が対処する、日暮奈3尉官は市民が避難を終えたか調べてくれ。」
「了解よ。」
市民の避難が終わらなければ、いい加減うるさいアパッチをその場でハエ叩きにできるんだが。
そろそろ本隊も流れ込んでくるはずだ。