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状況．２ 躊躇ウ里帰リ、空ノ刺客アリ

１０３０時、相馬原駐屯地。

「なぁんで私がこんな糞暑いグンマーに来なきゃいけなねぇんだよ・・・。それに私は空自よ空自！！何で地面に這いつくばる陸自の住まいにいなきゃいけないんだっつぅの！」
空自のデジタル迷彩の戦闘服を着た女性自衛官が空に向かって独り言で愚痴を言う。
屋上なら風が通っててすずしめると考えていたが、目玉焼きが出来そうなくらい暑い気温で苛立ちが増していく。
「ったく、誰だよ私をこんな所に呼んだ馬鹿は！」
すると、屋上の扉が開く。
「お疲れ様です！風神２佐、探しましたよ。隊長がお呼びです。」
「え、そうなんですか？直ぐに行きますね！」
さっきまで言葉使いが荒い口で愚痴を言っていた彼女は、陸自隊員に呼ばれて隊長室へと向かった。