ダーク・ファンタジー小説

守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.43 )
日時: 2015/03/23 12:31
名前: 裏の傍観者 (ID: z5Z4HjE0)

1305時、格納庫。

「空自のお出ましだな。」
相模1佐官はそういって、手にしているハンバーガーを豪快に食べる。
ちなみにハンバーガーは夕美が市街で買ってきてくれた。
車両から指揮官らしき人物が降りてきた。
「風神2佐、お待たせしました。」
「ご苦労エースパイロット君!」
風神2佐はふざけながら笑う。
その彼が俺を見ると顔色を悪くした。
「風神2佐、国防官がいるなんて聞いてませんが!?しかも彼は!」
「あぁ、言ってなかったっけ?落ち着きなよ、本物の結美2尉官だから。」
俺以外にいるとでも・・・?
「ちなみにアパッチ壊した本人は彼よ。」
風神2佐は貴志川を指差す。
「人を指差すな!」
「本当の事じゃない。」
今思った。
風神2佐はかなり面倒なやつだということを。
「それより古城2尉、自己紹介ぐらいはしなよ。」
「了解。・・・2等空尉の古城 哉良です。」
「俺を見て驚いたなら自己紹介しないとな。2等尉官の結美 玲也だ。覚えたかったら覚えればいい。」
自衛官を殺した身だ、覚えはしないだろう。
「・・・結美2尉官も、自衛官だったんですよね。」
「あぁ、陸自だがな。話は後だ、こいつを運ぶんだろう?手出しはしないから安心しろ。」
早速アパッチの運搬作業が始まった。
アパッチはすでにトレーラーに積載されていて、OD色のシートがかけられた。
その際、先程の彼・・・古城2尉がちょくちょく俺に視線が向けられる。
あっという間にアパッチの積載は完了し、空自の部隊も護衛準備が整っていた。
「さて、用は済んだし休暇だ!」
相模1佐官はそういってガッツポーズをする。
「ヤジさん、俺は先に解散する。」
「玲也?」
「おう、両親に会うんだろう?顔出して来い!」
一人で行こうとしたが、夕美が心配そうに俺を見つめる。
そんなに心配なら連れていくか。
「貴志川、ヤジさんを頼む。車は引き続き宜しくな、俺は実家に車があるから大丈夫だ。夕美。」
「何・・・?」
「そんな顔するな、お前も来いよ。」
「いいの?」
「甘えさせてやるよ。」
「な、何言ってんのよ!!・・・バカ。」
夕美からはついていきたいオーラ出しまくっていた。
「冗談だ、行こうか。」
「・・・沢山甘えたいわよ。」
「何かいったか?」
「なんでもないわ!さぁ、いきましょ!」
自然に夕美と俺の手が繋がれていた。
夕美に引っ張られながら実家に向かった。