ダーク・ファンタジー小説
- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.61 )
- 日時: 2015/05/17 19:00
- 名前: 裏の傍観者 (ID: XQp3U0Mo)
赤羽基地、結美中隊 中隊長室。
大隊長室に集まるはずが、なぜか俺が今いる中隊長室で臨時の呼集がかけられた。
呼ばれたのは主に他の中隊を含めた俺以下7名の幹部と・・・。
「・・・なんで下っぱの俺が呼ばれてるんすか?」
士官の貴志川が呼ばれた。
「結美と日暮奈と一緒に行動してるんだ、せっかくならと呼んだまでだ。」
相模1佐官は笑顔でそう言う。
「それに、大隊唯一の凄腕スナイパーだしな。」
その言葉を聞いた瞬間皆は改めて納得した。
「そういう訳だ貴志川。俺と夕美のサポート頼むぞ。」
「まぁ玲也がそういうなら・・・。」
あまり納得していないようだな。
拒否する理由はわかる。
幹部の集まりに一人だけ士官がいるのは気まずいのだろう。
だが今回はそうも言ってられない。
「さて、諸官を集めたのは他でもない、新宿事案についだ。」
それを聞いた途端、皆の表情が険しくなる。
反対運動を行っていた国民が、突如公開処刑場となった新宿駅西口で武装集団の攻撃を受けて315名の死者を出す最悪の事態だったからだ。
偶然そこに居合わせていた河瀬2曹官が情報を収集、携帯のカメラでわずかながらも武装集団の装備、車両に隠された12.7㎜重機関銃の撮影に成功した。
この写真は世間には広められておらず、今はこの第零攻撃戦闘大隊だけが握っている。
「勝手にやると色々とヤバイんでな、密談で国防大臣にお伝えした。その結果・・・。」
相模1佐官は机に書類を思いっきり叩きつける。
「これは・・・命令書?・・・ヤジさん、こいつは!」
「見ての通りだ、国防大臣直々で出動命令が出た。恐らく、今でてる警察や民間軍事会社の武装傭兵団じゃ解決できないだろうとのお言葉でな。警察や民間軍事会社の上層部には密談で話をつけたらしい。が、大隊で行くには目立ちすぎる。隠密なもんだから、せいぜい1個中隊しか出せん。そこでだ、あとは分かるな?」
「ヤジさん、俺たち結美中隊が出ろっていってるようなものだぞ。」
他の幹部も納得していた。
ここ最近俺の中隊がよく戦場に駆り出される。
これでまた負傷者多数発生の休養にはなりたくない。