ダーク・ファンタジー小説

守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.63 )
日時: 2015/05/18 18:51
名前: 裏の傍観者 (ID: m9NLROFC)

30分後。
さっそく考え付いた事を二人に話す。
簡単に人を殺せる。
このキーワードでピンときた。
そう、国民によって立ち上げられた民間軍事会社、武装傭兵団だ。
金さえ出せば、身を守ってくれるしある程度のことならやってくれる、国民の中での便利屋だ。
作られた目的は、自分だけ平和でいられるという馬鹿な国民の自己中心的な奴らが人型防弾板として立ち上げたのが理由だ。
「傭兵団?俺らが雇うってのか?」
「いや、俺らが傭兵団になるのさ。」
「そういう事ね。」
夕美はさっそく理解したようだ。
国防官が傭兵を雇ったとなれば問題になる。
今回の作戦は隠密であり、下手にリスクは重ねられない。
なら、国防軍としてではなく傭兵になりすまして行動すれば国防軍が動いたという騒ぎにはならない。
そう、国防官であることを伏せての作戦なのだ。
「つまり、私たち中隊が武装傭兵団に混じって動くってことよ。それなら、国防軍が動いてるなんて報道されないし、下手な事がない限りバレないわ。」
「なるほど!!いいんじゃね?」
「それに、その方が貴志川としても動けるだろうし。な、凄腕のスナイパーさん。」
「おう、任せろ!」
さて、この事を相模1佐官に提案をしなくては。
スマホを操作し、大隊長室の内線に繋ぐ。
〈はい、相模1佐官ですが。〉
「ヤジさん、俺だ。」
〈結美か?どうした改まって。〉
「作戦の案だ、聞いてもらいたい。」
相模1佐官にさっき考え付いた事を話す。
結美中隊は国防軍ということを伏せて武装傭兵団の傭兵になりすまし行動する。
そのためには最初に傭兵団に連絡をとることから始まる。
〈なるほど、そいつは名案だ!早速連絡してみよう、国防大臣にも直接お話する。〉
「了解、頼む。」
通話を終了し、スマホをしまう。
「いいの?電話で盗聴されてるかもしれないわよ?」
「安心しろ、対策済みだ。通信の奴等に盗聴阻害装置を付けて貰ってる。」
「いつの間に改造なんて・・・呆れたわ。」
「仕事用だ、普段はこいつを使ってる。」
もう1台のスマホを見せる。
「スマホ2台持ちかよ!?」
「夕美は作戦内容をまとめてくれ、貴志川は地図での観測を頼むぞ。」
「分かったわ。」
「へいよ!」
さて、派手な仕事から降りて隠密作業にかかるとしよう。