ダーク・ファンタジー小説
- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.66 )
- 日時: 2015/05/29 22:19
- 名前: 裏の傍観者 (ID: z5Z4HjE0)
午前0230時、自室。
電話の着信音がなり、俺は重い瞼を開く。
受話器をとり、応答する
「はい、結美2尉官です。」
〈お疲れ様です、警衛の棚場2曹官です。〉
「部外からか?」
〈はい、三溝という方から結美2尉官に繋げてくれとのことでした。〉
「・・・!!」
三溝。
陸自の特殊作戦群の隊員、三溝1曹だ。
こんな時間に何のようだか。
「分かった、繋げてくれ。」
〈了解です。〉
外部と回線が繋がった。
「・・・久しぶりだな。」
〈声が聞けて良かった、結美2尉官。〉
「それはこっちの台詞だ、足は大丈夫か?」
あの時の戦闘で、俺は三溝1曹に拳銃で足を狙った。
大動脈付近に被弾し彼は手術を受けた。
無事終わって完治に向け頑張っているのだろう。
〈問題ない。・・・話がしたくてな、今から待ち合わせでき、るか?〉
「急だな、まぁ構わないが。場所は?」
〈新宿にいいラーメン屋を知っている。座標はメールで送る。〉
「・・・腹が減っていたところだ、丁度いい。」
〈そうか、では待っている。〉
「分かった。」
受話器を元の位置に戻す。
顔を洗い、うがいをして私服に着替える。
身分証明書などの貴重品をもって部屋をでる。
赤羽基地の主要中央道路を歩く。
途中、見覚えのある女性国防官を見つける。
あれは・・・?
「夕美か?こんな時間にどうした。」
「玲也?それはこっちの台詞よ、こんな時間にどこいくの?」
夕美は寝間着だった。
多分、いつもの散歩なんだろう。
こういうときは必ずといっていいほど彼女は悩んでいる証拠だ。
「ある人物に会いに行く、仕事に絡んでるからな。」
「なら私もいった方がいいかしら?」
「夕美、無理はするな。・・・簡単な仕事だ、俺だけでやるから、夕美はしっかり休め。いいな?」
夕美の頭を撫でてやる。
「玲也がそういうなら・・・。」
諦めてくれたようだ。
「んじゃ行ってくる、お休み。」
「うん、お休みなさい。」
彼女を生活隊舎まで見送り、待ち合わせ場所へと急いだ。