ダーク・ファンタジー小説

守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.69 )
日時: 2015/06/23 21:25
名前: 裏の傍観者 (ID: C6aJsCIT)

新宿駅西口、元小田急ビル6階。

「お前も見たか?」
「いや、だがはっきりと見えた訳じゃないらしいが封鎖境界線にある柵を2名乗り越えたやつがいるらしい。」
「駅周辺の狙撃班からは異常なしと連絡がきた!」
「念の為だ、ドローンを飛ばせ!」
臨時作戦所が多くの同志達で騒がしかった。
中には武器を持ち出しい急いで巡察にでた小隊もいる。
「どうした?」
気になった俺は作戦所に入る。
「隊長!」
皆が一斉に気を付けをする。
「何があった?」
「それなんですが、一部の警戒部隊が封鎖境界線の柵を乗り越えて侵入した者がいるらしく、対処中です。」
こんな時間にか?
警察や自衛隊はあり得ない。
国防軍には目をつけたがとくに動こうとする気配は全くない。
武装傭兵団は夜間での行動を積極的に行っていない。
だとしたら一般人か?
「ドローンを飛ばしたのか?」
「今準備中です。」
今派手に動けば侵入した奴等になにかしらと気づかれる。
「中止しろ、下手に気づかれたら厄介だ。酔っぱらいだろう、見つけ次第偽装傭兵班に追い払わせろ。警戒は怠るなよ、例の装置には絶対に近づけるな。」
「了解しました!・・・聞いたな?今の指示通り行動だ!」
同志達は持ち場に戻った。
机に座り、例の装置の書類を確認する。
新宿西口付近一帯に配置した発電機。
その発電機は全て、元からあったある建物の巨大なアンテナに繋がっている。
アンテナを改造し、小型発電機から車両積載型の発電機全てに繋がれたそれは東京都内全てを範囲とする強力なEMP発生装置となった。
アンテナ等あらゆる物を通じて電子機器を一瞬にして破壊する代物だ。
電力を失うだけでなく、国内最大と言われている都内の通信ネットワークにも大きな打撃を与える。
作戦の切り札であり、計画の最初である重要な作戦だ。
これを今ここで知られてはならない。
殺害してしまえばすぐに気づかれ、計画に大きな支障が出る。
接近される前に境界線周辺で追い返すしかない。
・・・新しい未来への大きな一歩となるために。