ダーク・ファンタジー小説

守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.77 )
日時: 2015/07/30 21:35
名前: 裏の傍観者 (ID: 0exqyz.j)

三溝1曹との話を終えた俺は、彼を練馬駐屯地の近くにあるコンビニまで送り届けた。
「話が出来てよかった、結美2尉官。」
「次はのんびりと話せればいいがな、今回のは心臓に悪い。」
まったく、現役だというのにどこまで怖いもの知らずなのだろうか。
「わかった、ではまた会おう。」
「あぁ、戦場以外でな。」
三溝1曹は扉を閉めてそのまま駐屯地に戻った。
車を後退させ、進路を赤羽基地へと向ける。
ラジオをつけようとしたが、今はそんな気分ではないので付けないことにした。
無音である車内の中で俺は黙々と車を運転した。



赤羽基地、自室。
無事に帰ってきた俺は自室に入る。
「ただいま・・・?」
違和感を感じた。
誰もいないはずの部屋のはずなのに、誰かの寝息が微かに聞こえた。
「部屋を間違えたのか?・・・いいやそんなはずはない。」
玄関の扉に貼り付けられている番号は確認した。
となれば誰かが部屋を間違えたか?
恐る恐るリビングに向かい、確認をした俺は固まった。
「ん〜・・・・スー・・・。」
「俺は・・・勝つ・・・んだ・・・。」
何故か夕美と貴志川がソファーで撃沈していた。
リビングのテレビがつけっぱなしになっていたので電源を消そうとテレビに近づく。
気づくとテレビにはコードが繋がれていた。
テレビはパソコンに接続されていたのだ。
パソコンはゲームアプリを開いていた。
「こんな時間までゲームしてたのか。」
思わず笑ってしまう。
ゲームソフトは・・・。
「・・・四女神オンライン?」
はて、どこかで聞いたことのあるようなタイトルだな・・・。
プレーヤーの名前を見てみる。
夕美=結美ハート☆
貴志川=貴志川ブレイク(笑)
「なんじゃこのネーミングセンスの無さは!?」
それに夕美のプレーヤー名はなぜに俺の名前が使われている!?
「え・・・玲・・・也?」
夕美が目を覚ましたようだ。
なにやら彼女は驚きと同時に顔を真っ赤にしている。
「おはよう・・・なのか?楽しそうにやっていたようだな。」
「ちょッ!?いきなり帰ってくるなんて!!」
夕美は俺からコントローラーを奪い取り、メニュー画面を閉じてゲームを速攻でクリアしてからセーブをしてメイン画面に切り替えた。
「帰ってきたら言いなさいよ、もう・・・。」
「悪かったよ、だがネーミングセンスの無さに俺はビックリだけどな。」
俺は貴志川の肩を揺する。
「あ〜?・・・玲也、いつのまに帰ってきたんだ?」
「よう貴志川ブレイク(笑)、今帰った。」
「ワッツ!?しまった、つけっぱで寝ちまったか!」
「大丈夫よ貴志川、セーブして終わらせておいたわ。」
「サンキュー!」
俺は2人にココアを出す。
「にしても驚いた、貴志川はともかく夕美がいるなんてな、進入禁止とはされてないが、バレたら男子勢がうるさいぞ。」